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大統領のスピーチ

大統領のスピーチ

第74回国連総会における基調演説


国連とその加盟国の貢献により

世界の多くの問題が解決し、
平和に向けた努力が実を結んでいます。
深い尊敬と感謝の意を表します。

ティジャニ・ムハンマド=バンデ総会議長のご就任をお祝いするとともに、
議長の卓越した指導力により
多国間協力が拡大する総会になることとご期待申し上げます。

「持続的な平和(sustaining peace)」という国連の目標は、
韓半島の目標と同じものです。
平和と開発の好循環によって平和を持続させようとする
アントニオ・グテーレス事務総長のご努力に敬意を表したいと思います。


議長、事務総長、各国代表の皆様、

人類の平和と「持続可能な開発目標(SDGs)」に向けた
国連の努力は必ずや成功を収めるでしょう。

世界は災害や応急救護活動と、
平和を維持するための行動を共にし、
相互に助け合っています。
国連は、これからも国際社会の協力の中心でなければなりません。

韓国は国連から多大な恩恵を受けた国です。
国連の設立と同じ年に植民地支配から解放され、
国連と国際社会の支援を受け戦争の惨禍を乗り越えることが
できました。
今日の韓国はその発展にふさわしい責任意識を持って
東アジアと国際社会の平和と繁栄のために協力しています。

2017年11月、国連で採択された「五輪休戦決議」は
韓国にとってもう一度大きな力添えとなりました。
その決議により
2018年の春に予定していた韓米合同軍事演習が見送られ、
北韓の選手団が平昌を訪れる環境が整いました。。



安全が懸念された平昌冬季五輪は平和五輪となり
南北間が対話を再開する貴重な契機となりました。
南北間の対話は、米国と北韓との対話へとつながりました。

トランプ大統領と金正恩委員長の決断が
韓半島の状況を劇的に変化させた動力となりました。
今日の韓半島は、数発の銃声によって情勢が揺れ動いた過去とは
明らかに変わりました。
韓半島の平和に向けた対話の場は依然として健在であり、
南と北、そして米国は非核化や平和に留まらず
その先の経済協力まで見据えています。

韓国は、平和が経済協力へとつながり、
経済協力がまた平和を堅固なものとする
「平和経済」の好循環構造を創造しようとしています。
「欧州石炭鉄鋼共同体」と「欧州安全保障協力機構」が
欧州の平和と繁栄において互いに前向きな影響を与えたのが
良い手本です。

韓半島の平和は今もなお続く課題であり
世界平和と韓半島の平和は切り離せない関係にあります。
韓国は北韓との対話を続けながら

国連加盟国の協力の下、
完全な非核化と恒久的な平和に向けた
「道を見つけだし、築いて」いきます。


議長、事務総長、各国代表の皆様、

平和は対話によってのみ創られるものです。
合意と法律で支えられる平和こそ真の平和であり、
信頼をもとに達成した平和であってこそ恒久的なことであります。

この1年半、対話と交渉により韓半島は
有意義な成果を上げました。
分断の象徴だった板門店は
拳銃1丁ない非武装区域となり、
南北が共に非武装地帯内の哨所を撤去し
対決の象徴だった非武装地帯を、実質的な平和地帯に作り変えています。
絶え間ない停戦協定の違反が南北の軍事的緊張を高め
時には戦争の脅威を増大させましたが、
昨年9月19日に軍事合意を結んでからは
違反行為は1件たりとも発生していません。

特にお伝えしたいのは
韓国戦争当時、南と北、国連軍と中国軍の最大の激戦地だった
「矢頭高地」で
これまで全177体の遺骨を発掘したことです。
韓国軍の遺骨はもちろん、米軍と中国軍、
フランス軍やイギリス連邦軍と推定される遺骨まで発掘されました。
身元が確認された韓国軍の遺骨3柱は
66年ぶりに家族のもとに帰れました。
平和に向けた努力がもたらした、価値のある出来事にほかなりません。

トランプ大統領が、現職の米国大統領として
軍事境界線を越えて初めて北韓の地に足を踏み入れることができた
のも
これらの努力の結果でした。
軍事面の緊張緩和と南北米首脳の固い信頼が
板門店での電撃的な三者会談の実現を可能にしました。

金正恩委員長と手を携えて軍事境界線を越えた
トランプ大統領の行動は、そのこと自体
新たな平和時代の本格的な幕開けを宣言するものでした。
韓半島と北東アジアの平和の歴史に長く残る偉大な
歩みでした。
私は二人の首脳がそこからもう一歩
大きな歩みを進めてくださることを望んでおります。

韓半島の問題を解決するための私の原則に変わりはありません。

その原則とはまず、戦争を容認しないという原則です。
韓国は終戦を迎えていない停戦状態にあります。
韓半島で二度と戦争の悲劇があってはいけません。
そのために私たちは、人類史上もっとも長い停戦を終わらせ、
完全な終戦を成し遂げなければなりません。

第二に、相互安全保障の原則です。
韓国は北韓の安全を保障します。
北韓も韓国の安全を保障することを望んでいます。
互いの安全が保障されるとき、韓半島の非核化と平和体制を
より早く構築することができます。
少なくとも対話している間は、あらゆる敵対行為を中止しなければなりません。
国際社会にも、韓半島における安全保障上の懸念を解消するため
共に努力していただくことを望んでおります。

第三に、共同繁栄の原則です。
平和は単に紛争のない状態を指すのではありません。
互いの包容性を強め、依存度を高め、
共同繁栄に向けて協力することこそ真の平和です。
南北の協力による平和経済は韓半島の平和を強固なものとし、
東アジアと世界経済の発展に貢献するでしょう。

私は本日、国連の価値と全面的に合致する
これら3つの原則を基に
国連とそのすべての加盟国に対し、
韓半島の中心を横切る非武装地帯を
国際平和地帯とすることを提案します。

韓半島の非武装地帯は
東西250キロメートル、南北4キロメートルに及ぶ
広大な緑地帯です。
70年間の軍事的対決が生み出した悲劇の空間ではありますが、
皮肉にもその間、
人間が踏み入ることのない自然生態系の宝庫となり、

JSA(共同警備区域)、GP(監視所)、鉄条網などの
分断の悲劇と平和の願いが込められた
象徴的な歴史空間となりました。

非武装地帯は、世界がその価値を共有すべき
人類共同の遺産です。
私は南北の平和が構築されれば
北韓と共同でユネスコ世界遺産の登録を推進していきます。

板門店と開城を結ぶ地域を平和協力地区に指定し、
南と北、国際社会が共に
韓半島の繁栄を設計する場所へと変え、
非武装地帯の中には、南北に駐在する国連機関や
平和・生態・文化に関する機関などを設置し、
平和研究・平和維持(PKO)、軍備統制、信頼構築活動の
中心地とすることで
名実ともに国際的な平和地帯になるものと考えます。

非武装地帯には約38万発の対人地雷が埋設されていますが、
韓国軍単独の除去には15年かかると予想されます。
「国連地雷対策サービス部」 などの国際社会との協力は
地雷除去の透明性と安定性を保障するだけでなく、
非武装地帯を一気に国際的な協力地帯へと創り上げることになるでしょう。

北韓が誠意を持って非核化を実践するなら
国際社会もそれに応える姿勢を示さなければなりません。
国際平和地帯の構築は
北韓の安全を制度的かつ現実的に保障することになります。
同時に韓国も恒久的な平和を得られるでしょう。

金正恩委員長と私は
非武装地帯の平和的利用について合意し、
途切れた鉄道と道路の連結作業に着手し
北韓の鉄道現状について現地調査を行い、
鉄道・道路の連結と現代化着工式を開催しました。

これらはすべて、韓半島の平和の基盤を整え
北東アジアの平和と安定に貢献する過程です。
韓半島の腰にあたる非武装地帯が平和地帯へと変われば、
韓半島は大陸と海洋を結ぶ
平和と繁栄を先導する架け橋の国家へと発展するでしょう。
北東アジア6か国と米国が参画する「東アジア鉄道共同体」の
ビジョンも
実現できます。


議長、事務総長、各国代表団の皆様、

東アジアは第二次世界大戦後
侵略と植民支配の苦しみから立ち直り、
互いに密に交流しながら経済的な分業と協業を行い
世界史に類を見ない発展を成し遂げてきました。
自由貿易の公正な競争秩序が、その基盤となりました。

過去に対する真摯な省察の上に
自由で公正な貿易の価値を固く守りつつ協力するとき、
私たちはさらに発展できるでしょう。

韓国は隣国をパートナーと考え、共に協力し、
韓半島と東アジア、さらにはアジア全体へと
「人間中心、共同繁栄の共同体」を拡大させていきたいと考えます。
来る11月、韓国の釜山で開催される
「韓国-ASEAN特別首脳会議」と「韓国-メコン首脳会議」が
その礎を築く契機になるでしょう。

国連の「持続可能な開発目標」と「パリ協定(気候変動)」は、
私たちが多国間協力により成し遂げるべき代表的な課題です。

韓国は「韓国型持続可能な開発目標(K-SDGs)」を策定し
国際社会に約束した
持続可能な開発目標の履行に多大な努力を続けています。
「持続可能発展法」、「低炭素グリーン成長基本法」、
「国際開発協力基本法」といった関連法を定め、
「持続可能発展委員会」を設けることで制度面での履行を進めています。

これまでに韓国は、国連の平和維持活動に
1万7千人の将兵を派遣し、
疾病や自然災害で苦しむ世界中の人々と共に歩んできました。
韓国はグテーレス事務総長が主導された
「平和維持構想 」と「共有された責務に対する宣言 」を支持し、
ODA(政府開発援助)の規模をさらに増大させて
平和と開発の好循環を支援していきます。
特に来年20周年を迎える国連安保理「女性・平和・安全保障」決議と
2017年にバンクーバーで合意した「エルシー・イニシアティブ」に積極的に
参加し、
次回「国連PKOに関するハイレベル会合」を2021年に韓国で開催します。

韓国は来年、「グリーン成長とグローバルゴールズ2030のためのパートナーシップ」と「第2回P4G首脳会議」を主催します。
パリ協定と持続可能な開発目標の履行のために
国際社会の結束を強化する契機になるでしょう。
政府や国際機関、企業、市民社会の多くの関係者たちが
関心を持って参加してくださることを望んでおります。

今年は、韓国にとって非常に特別な年です。
100年前、韓国国民は
日本の植民地支配に立ち向かって「3.1独立運動」を起こし、
大韓民国臨時政府を樹立しました。

100年が経った今、
韓国は人類愛に基づいた平等と平和共存のために
進んで努力しています。

今後も韓国は、国際社会と連帯しながら
平和・人権・持続可能な開発という国連の目標の実現に向けた
責任と役割を果たし
国連の究極の理想である「国際平和と安全保障」が
韓半島で実現されるよう、共に努力していきます。

国際社会の支持と協力により
「剣が鍬に変わる」奇跡が
韓半島で起こることを期待しております。

ご静聴ありがとうございました。

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