文化

2016.04.04

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最近、メキシコの青少年読者の関心を集めているク・ビョンモ作家の小説『ウィザードベーカリー』


ク・ビョンモ作家の小説『ウィザードベーカリー』が、メキシコ現地の青少年の間でSNSを通じて注目を集めている。メキシコの児童・青少年向け文学出版社のノストラ出版社(Nostra Ediciones)が昨年の12月に発刊した『La Panadería Encantada(『魔法のパン屋』の意。)』は、異例の初版1万部の発行となった。

出版社が動画投稿サイト「ユーチューブ」に小説の内容を劇化した動画を投稿したところ、青少年らがSNSを通じて作品紹介と推薦の文章を発信したことで、それまで韓国文学を知らなかった青少年たちも作品に興味を示している。

K-popを除いては初めて接する韓国の作品『ウィザードベーカリー』に魅了された青少年らは、テーマや登場人物の会話などすべてを賞賛しており「子供だけでなく大人も読める本」、「今年読んだ中で最も強力な本」、「躊躇することなく必ず読まなければならない本」など競って推薦の文章を書き込んでいる。約30以上のブログに掲載されたこの作品に対する紹介や書評には、どれも50件余りのコメントが付いており、作品紹介をユーチューブに投稿したいくつもの動画も文学作品としては異例の千回以上の再生回数を記録している。

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ノストラ出版社のマウリシオ・ヴォルピ(Mauricio Volpi)代表は、無実の罪を着せられ家を飛び出した少年が何となく入ったパン屋が魔法の世界だったというこの小説の設定は、メキシコの青少年にK-popとはまた一味違った魅力で韓国に対する魅力を伝えていると評した。また、今後も韓国の児童・青少年向けの文学をメキシコに紹介する計画を立てており、今年11月のグアダラハラ図書展を契機に青少年向けの『空に飛んで行ったアヒル』(イ・サングォン著)や小学生向けの『悪い子印』(ファン・ソンミ著)を出版する予定だと明らかにした。

この小説を翻訳したヒル・ヤーニェス氏は、メキシコ国立自治大学で英文学を専攻し、韓国文学翻訳院の翻訳アカデミーで韓国文学の翻訳を専攻した。ヒル・ヤーニェス氏はこの小説を翻訳することで、メキシコの青少年に韓国の青少年が想像し夢見る世界を見せてあげたかったと語る。現在『ウィザードベーカリー』は英語での出版も控えており、日本語とドイツ語の翻訳も進められている。

コリアネット ウィ・テックァン記者
写真:韓国文学翻訳院
翻訳:イ・ジンヒョン
whan23@korea.kr

1.
http://divergentemexico.blogspot.kr/2016/02/resena-panaderia-encantada-de-koo-byung.html
「韓国文学をまったく読んだことがなかったが、『ウィザードベーカリー』にはすっかり魅了された。子供だけでなく大人でも読める素晴らしい物語だ」

2.
http://calderoliterario7.blogspot.kr/2016/01/resena-27-enero-la-panaderia-encantada.html
「実のところ、韓国だけでなくアジアの作家の作品は読んだことがなかった。韓国人と一言も会話を交わしたこともなかった。しかし、この作品のとりこになってしまい、より多くの韓国人作家の作品が読みたくなった。この作品を読むことをお勧めしたい」

3.
http://vitaminaluu.blogspot.kr/2016/02/la-panaderia-encantada.html
「本当に気に入った!テーマ、会話、単語のすべてが強い印象を残す作品。今年読んだ作品の中で最も気に入った作品の1つ。是非周りにも勧めたい」

4.
http://librospalabanda.blogspot.kr/2016/02/resena-la-panaderia-encantada.html
「この本の内容についてはほぼ何も知らなかったが、妙にカバーに惹かれた。そして、この本を手に取った瞬間、躊躇する必要などないということに気付いた。アジアの作家の本を初めて読んだこの経験は私を驚かせた」