「2016日韓中芸術祭」が27日、済州島の済州国際コンベンションセンターで開かれ、3国の演奏者たちが済州交響楽団と共に「アリラン」の旋律を奏でている
韓日中の芸術に同時に触れることができた「日中韓芸術祭2016」は、3国が共有していた文化や歴史的な共通要素を、それぞれ特色を加味し発展させてきた各国の芸術がハーモニーを織りなす場となった。
テーマ「風の音が橋になり」の下、27日に済州島(チェジュド)の済州国際コンベンションセンターで開かれた「2016日韓中芸術祭」には、「第8回日中韓文化大臣会合」で済州島を訪れた文化体育観光部の金鍾徳(キム・ジョンドク)長官と中国の丁偉文化部副部長、日本の宮田亮平文化庁長官を含め、3国の文化部関係者と済州道民たちが場内を埋め尽くした。
韓国のカヤグムとチャラメル、日本の尺八、中国の二胡、古筝、琵琶が各国の特色が現れた演奏を披露。さらに、これらの各国固有の楽器は、オーケストラとの混成演奏でアリランの旋律を観客に贈った。
韓国「新太平舞」の「ソンビ・チュム」(上)と日本の能の舞台では扇が主な素材として登場し、両国の共通要素を伝統公演を通じてわかりやすく表現
芸術で3国が1つになったのは音楽の場だけではない。
伝統や現代だけでなく未来を象徴するロボットまで登場した公演でも、違いより共通点の多い3国であることが如実に表れた。
韓国国立舞踊団が披露した「新太平舞」の「ソンビ・チュム」、日本の青木涼子の能、アニメーション・クルーのB-boy公演では、予め約束でもしたかのように扇が主な素材として登場し、国と時間を超越した共通要素を象徴した。
中国東方公演芸術団の舞台や韓国国立舞踊団「新太平舞」のソンビ・チュムとチャング・チュムでは、歴史的背景を素材にしているという北東アジアの共通要素が、ダイナミックな踊りと共に表現された。
中国東方公演芸術団(上)と韓国のチャング・チュムはダイナミックな舞台で拍手喝采を受けた
文化体育観光部の金鍾徳長官は、「『日韓中芸術祭』は3国の演奏者たちが協演を通じて素晴らしいハーモニーを奏で、各国の文化的多様性を披露する公演だ。日韓中芸術祭を拡大運営することで3国の文化協力強化策を模索し積極的に進めたい」と明らかにした。
記事・写真:チョン・ハン コリアネット記者
翻訳:イ・スミン
hanjeon@korea.kr
27日の「2016日韓中芸術祭」で、バレリーナのキム・ジュウォンがプロローグ公演「風の遭遇」を披露している
「アニメーション・クルー」がロボットと一緒にパーフォーマンスを披露。伝統と現代、さらに未来を象徴する
27日の「2016日韓中芸術祭」で、文化体育観光部の金鍾徳長官、中国の丁偉文化部副部長、日本の宮田亮平文化庁長官が出演陣と共に舞台挨拶をしている