名誉記者団

2018.10.17

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[東京=登久美子(日本)]

2018年9月22日(土)と23日(日)、日韓交流おまつり2018 in Tokyo が東京都千代田区にある日比谷公園にて行われました。

日韓交流おまつりは、2005年の日韓国交正常化40周年を記念した「日韓友情の年」の主要事業として始められ、毎年ソウルで開催されていましたが、2009年からは日本と韓国が共に作り上げるという意味から、毎年東京とソウル、両方の首都で開催するようになったということです。東京開催は10年目、スローガンは「一緒につなごう、友情を未来へ」。私はおまつりに参加するのが初めてだったので、カメラを持ち、日焼け対策をしっかりとして地下鉄日比谷駅に降り立ちました。

この日は雲も殆ど無いほどの晴天。日比谷公園の入り口から会場まではすぐの距離でしたが、多くの家族連れで賑わっている様子がうかがえました。

9月23日に行われた日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」の座席表=登久美子撮影

9月23日に行われた日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」の座席表=登久美子撮影



そしてその中でも私が楽しみにしていたのが、夕方から行われる「K-POPシークレットコンサート」。シークレットコンサートということで誰が出演するかわからないにもかかわらず、会場は超満員で後ろの立ち見エリアも人、人、そしてまた人。このコンサートの期待値の高さがうかがえます。次々と集まる観客を見て驚きと共にますます楽しみになってきました。

17時30分と少し薄暗くなってきたところでステージはスタート。最初に司会の古家正亨さんとYumiさんの軽快な掛け合いがあります。この時点でまだ誰が出演するのかわからない状態なので、頭の中はあの人かな、このグループかな、そういえばあの人は今日本にいるな、と色々駆け巡ります。

9月23日に行われた日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」で公演するCROSS GENE=駐日韓国文化院

9月23日に行われた日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」で公演するCROSS GENE=駐日韓国文化院



そしていよいよ最初のグループが登場、となったときに暗転し、ステージ後ろのスクリーンに最初はハングルで「크로스진」、次にメンバーの名前と「CROSS GENE」と出たところで会場は一気にヒートアップ。「キャー」という沸き立つ歓声の中からCROSS GENEの5人がステージに登場しました。CROSS GENEは2012年にデビューした5人組ボーイズグループで、メンバーには日本人のタクヤさんもいます。衣装は赤と黒で少し秋めいた衣装。右手首にはタスキのような布が巻いてあり、そのタスキが揺れる度に新体操のリボンのような女性的な一面があり、動きが力強く男性的な一面もありました。この女性的と男性的がバランス良く入り交じって、CROSS GENEの男性らしさを演出しているように思いました。観客の目も、もちろん私の目もステージ上に釘付けになりました。

4曲目には2015年に発売された曲「나하고 놀자(Play With Me)」。この曲は両手を前に伸ばして振るポイントダンスがありますが、そのポイントダンスに中毒性があって真似したくなります。曲が終わった瞬間にライトが逆光になって5人が影になる演出があったのですが、5人のシルエットから光の筋が伸びていて幻想的でした。そしてあっという間にCROSS GENEの全6曲が終了。

9月23日に行われた日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」で、観客の手をタッチしながら歌を歌うソル・ハユンさん=駐日韓国文化院

9月23日に行われた日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」で、観客の手をタッチしながら歌を歌うソル・ハユンさん=駐日韓国文化院



2番目のアーティストはトロット歌手で、ソル・ハユンさん。彼女はアイドル再起番組「The Unit」に出演して話題となった歌手です。お母様が日本に住んでいたことがあり、日本には何度も来たことがあるそうですが、日本語を上手く話せないのでもどかしい、と話していました。とても明るくて話もテンポが良いので、彼女の日本語も聞いてみたいです。

曲はヒット曲の「눌러주세요」を含めて全部で4曲。まっすぐな力強い声が印象的で、歌声に耳を傾けると力をもらえそうな不思議な感覚になりました。最後に歌った「アムール・パーティー」ではダンスをしながら客席を回っていくのですが、細くて高いヒールで踊りながら歌っていくと、客席の手拍子がどんどん大きくなっていき最高潮に。立ち見エリアの観客も盛り上がっていました。

軽快なトークで同じクラスにいる友人のような、そんな親近感のあるソル・ハユンさん。今まであまりトロットに馴染みが無かった私も、あっという間にメロディを覚えて口ずさむことができました。

9月23日の日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」で歌を歌うソン・スンヨンさん=駐日韓国文化院

9月23日の日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」で歌を歌うソン・スンヨンさん=駐日韓国文化院



3番目のアーティストはバラード歌手のソン・スンヨンさん。彼女はアメリカの有名ミュージシャンを多く輩出している名門バークリーに留学経験があり、そして韓国番組Mnet ボイス・オブ・コリアで優勝したという、超がつく実力派シンガーです。今回彼女は初来日ということで、いつか日本でツアーをしたいと語っていました。

彼女は4曲を歌い、歌だけでなくラップも披露してくれました。ラップ部分を歌いきると、リズムの完璧さに客席からは「おおー!」という歓声と拍手の嵐。鳥肌が立つとはまさにこのこと。バラードを始めR&B やラップまで、彼女が持っているいくつもの引き出しが歌唱力の高さを証明していました。

もし今後ソン・スンヨンさんが日本でツアーをする際はこの歌を歌って欲しい、あの歌を歌って欲しいと曲目を考えるのもまた楽しかったです。

さて、いよいよ次は最後のグループ。司会者がどんなグループかヒントを言い始めると、ステージ横のカーテンで隠された場所から出演者の盛り上がる声が聞こえてきて、ガールズグループだと確信しました。

暗転した後、観客の視線は一斉にスクリーンに注がれます。一瞬沈黙があり、「MOMOLAND」と表示されると大歓声が一気に湧き上がりました。MOMOLANDです。MOMOLANDは今年日本でもデビューし、人気も知名度もうなぎ登り。渋谷の大型CDショップであるタワーレコードでは入り口にMOMOLANDの看板をしばらく掲げていました。

9月23日の日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」観客に挨拶するMOMOLAND=駐日韓国文化院

9月23日の日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」観客に挨拶するMOMOLAND=駐日韓国文化院



1曲目「BBoom BBoom -Japanese ver.-」のイントロが始まると手拍子をする人や振り付けを真似する人もいて、人気の高さがよくわかります。メンバーがソロで歌うところではメンバー個々の名前が観客から呼ばれていきます。全体的には女性の歓声が多いように思いましたが、特に、後半ヨヌさんがソロで歌うところは男性の声が圧倒的によく聞こえました。

間に3曲歌い、いよいよ最後の曲。ジュイさんが「皆さん、元気、ですか?私は、日本語、上手、じゃありません。」とゆっくり言うと、客席からは「上手だよー!」とフォローする声が上がり、客席とMOMOLANDの距離が一気に縮まった気がしました。間に3曲歌い、いよいよ最後の曲。ジュイさんが「皆さん、元気、ですか?私は、日本語、上手、じゃありません。」とゆっくり言うと、客席からは「上手だよー!」とフォローする声が上がり、客席とMOMOLANDの距離が一気に縮まった気がしました。

9月23日の日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」の最後の舞台で、素敵な公演を披露するMOMOLAND=駐日韓国文化院

9月23日の日韓交流おまつり2018 in Tokyo「K-POP SECRET CONCERT」の最後の舞台で、素敵な公演を披露するMOMOLAND=駐日韓国文化院



最後の「BAAM」を歌い終わって舞台袖に帰って行ったあともしばらく歓声は上がったまま。照明が暗くなり、司会者が登場して話し始めると終わったことを改めて知り、もう終わりなのかととても寂しい気持ちになりました。2時間近くの間、呼吸していたのかわからなくなるほど夢中になった時間。もっともっとK-POPを聴きたいですし、KPOPを知りたい。それを再確認できたと同時に、新たな扉を開くことができました。

会場には家族連れの観客が沢山いましたが、自分も幼い頃に観た地元のイベントをふと思い出しました。スポットライトを浴びて歓声に包まれながら気持ちよさそうに歌うアーティストの姿に強い衝撃を受け、大人になったらあのステージに立って歌ってみたいと思ったものでした。

今回、私のような大人にその気持ちを思い出させてくれたシークレットコンサート。来年出演するアーティストはどんなアーティストなのか、直前までもちろん秘密だと思いますが、今からとても楽しみです。

この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr