名誉記者団

2019.06.28

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磁気浮上鉄道が走る様子

磁気浮上鉄道が走る様子



[仁川=登久美子(日本)]
[写真=登久美子]

5月20日に青瓦台(大統領府)で行われたコリアネット名誉記者団の委嘱式を終えて帰国する日。仁川(インチョン)国際空港から成田国際空港までの便の搭乗時間は午後5時40分。その搭乗時間まで少し時間があったので、空港でチェックインをして手荷物を先に預けて少しぶらぶら散歩することにしました。

そこで、仁川国際空港第1ターミナルから磁気浮上鉄道に乗って龍遊(ヨンユ)まで行き、海鮮カルグクスを食べに行こうと決定。

磁気浮上鉄道は2016年に開業した鉄道で、磁力を利用して車体を浮上させリニアモーターで動かす鉄道です。路線は仁川国際空港から龍遊まで6駅あり、総延長約6kmを片道約15分かけて走ります。そして、設計最高速度は時速110kmというワイルドなスピード。この磁気浮上鉄道、日本では愛知県の愛知高速交通東部丘陵線でも同じ磁気浮上式で運行しています。未来的な珍しい乗り物は乗るのはもちろん、外から見ても迫力とワクワクが満点。ふわふわ浮くのか、振動は少ないのか多いのか、乗り心地も興味津々。

磁気浮上鉄道の仁川空港第1ターミナル駅の改札口

磁気浮上鉄道の仁川空港第1ターミナル駅の改札口



仁川空港にてチェックイン後に第1ターミナルに鉄道で移動、そして第1ターミナルの駅に下車して改札を通り、エスカレーターを上がるとすぐに磁気浮上鉄道の駅が見えます。自動改札はあるものの運賃はなんと無料なので、そのまま自動改札を素通りして中へ。

磁気浮上鉄道は毎日9:00~18:00の時間内に約15分間隔で運行しています。15分間隔なので飛行機の時間が気になっても安心。海鮮カルグクスを胃袋いっぱいに楽しめそうです。

ホームにはまばらに人が並んでいる状態だったのですが、何とか窓側に座ろうと人の少ないホームドアの位置に並びました。今思うと、この時は完全に童心に返っていました。

しばらく待つと鉄道の到着を知らせるベルが鳴り、磁気浮上鉄道の登場。黄色い流線型の車体が2両編成で視界に割り込んで来ます。ゆっくりと停止線に止まり、一瞬静かになったかと思うとドアが開き、それまで乗っていた人が降りてきました。降りる人を待ってから車内に乗り込むと、運良く車両後ろが見渡せる座席に座ることができました。

磁気浮上鉄道の中から見える様子

磁気浮上鉄道の中から見える様子



発車のベルが鳴り、ゆっくりと走り出しました。発車して加速する際に少し揺れるものの、通常の電車よりも揺れないです。そして、電車特有の振動「ガタンゴトン」がない分、音も揺れもとても静かでした。

レールの周囲を見ていると、たまに通り過ぎるのはレールを照らすライトと、すれ違う対向車線の磁気浮上鉄道のみ。周りの景色はほとんど建物がないため、空を飛んでいるようで見晴らしもすごくいいです。車内のモニターに現在のスピードが表示されるのですが、見た限り時速40キロメートルが最高でした。日によってはもっとワイルドなスピードを出す日があるのかもしれません。

また途中のパラダイスシティー駅では周辺にホテルが建ち並び、車窓から部屋の中も見えてしまうということで、ホテルの横を通過する際には車窓が自動制御式にすぐ曇りガラスになる、という宿泊客にとっては嬉しい配慮もありました。私は曇りガラスになった瞬間は何が起きたのかわかりませんでしたが、ホテルを通過して駅に到着したときに通常の車窓に戻ったので納得しました。これは間違いなく磁気浮上鉄道の見どころの一つでもあります。

磁気浮上鉄道の路線図

磁気浮上鉄道の路線図



磁気浮上鉄道、片道15分の短い旅ですが、短いながらも濃いめのワクワクを味わえる時間でした。帰りのフライト直前に乗る磁気浮上鉄道は韓国旅行の楽しさの「別腹」です。フライトまでのちょっとした空き時間に乗ってみるのはいかがでしょうか。

この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr