名誉記者団

2020.04.23

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PCでBTSのオンラインコンサートを楽しむ様子=大阪、大野瑠華撮影


[大阪=大野瑠華(日本)]

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、大型イベントや公演の中止が相次いでいます。そこでコンサートや公演ができなくなったアーティストたちが、みんなに希望を届けようと様々な取り組みを行っています。

アメリカではレディーガガさんがWHOなどと協力し「One World: Together At Home」と名付けられたオンラインライブ配信を行いました。多くの大物アーティストが自宅での演奏を披露し、新型コロナウイルスと戦う人々に感謝と応援のメッセージを伝えました。
日本ではジャニーズエンターテイメントが「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」という無観客ライブを配信しました。「感染予防を呼びかけると共に少しでも笑顔と元気を届けたい」という理念から実施されたこの配信では、実際の会場を使った臨場感あふれるコンサートと共にメンバーが出演する手洗い動画やマスク作成動画も放映され話題を集めました。

韓国では先週末、トップアーティストであるBTSが特別なイベントを行いました。ソウルで開催予定であった新型コロナでコンサートが中止となり、その代わり18、19両日に「방방콘(バンバンコン)」というオンラインコンサートを開催したのです。

バンバンコンとは「部屋(韓国語でバン)で楽しむ防弾少年団(バンタンソニョンダン)コンサート」の略語です。では部屋で楽しむコンサートとはどんなものなのでしょうか?実際に参加してみた私がその内容、様子、そして感想をお伝えしたいと思います。


アーミーたちがデザインしたバンバンコンのチケットを印刷=大阪、大野瑠華撮影


コンサートは行く前からドキドキするものですよね?そのワクワク感を盛り上げようと、SNS上にはファンがデザインした本物に引けを取らないチケットのレプリカがたくさん登場しました。まずはその中でお気に入りを選び、私も印刷してみました。本当にコンサートに行くみたいで気分が上がりました!


開催前日にアップされた準備物などが書かれたポスター =Big Hit Entertainment


また公式のSNSに上がった画像の中に準備物が書かれていたのでそれを参考にペンライト(アーミーボム)、電池、間食、睡眠をばっちり準備しました。


携帯と連動すると色が変わるペンライト、電池も余分に準備=大阪、大野瑠華撮影


各日昼の12時から配信が始まります。二日間、それぞれ約12時間、過去のコンサート映像が流れます。2015年から2018年までに開催されたBTSのコンサートやファンミーティングの映像を見ることができ、彼らの当時の姿や成長を改めて確認することができました。すごいのは会場さながら、ペンライトの色が変わること!


数年前からコンサート会場でアプリや会場にある専用の機械とペンライトを連動し座席を登録すると、ペンライトの色が曲に合わせて演出されるようになったのですが、それを家でも楽しむことができました。


またハッシュタグを付けSNSに感想や自分の様子を投稿することで、離れているアーミーともつながれている感覚、全世界のファンで一体感を感じることができたかなと思います。


BTSと一緒なら運動も楽しく、心も体も健康に=Big Hit Entertainment


各コンサートの間には、約20分のインターミッションが設けられ、当日限定のメンバーの動画や歴代ミュージックビデオなどが流れました。メンバーは開催されるはずだったコンサートのグッズに身を包み、メッセージを伝えたり動画を見続けて運動不足になっているアーミーのために一緒に体操をしようと呼びかけたりしていました。久しぶりに見ることができたメンバーたちの今の姿に感動したアーミーもたくさんいたはずです。


画面は大きければ大きいほど臨場感があっていい=大阪、大野瑠華撮影


バンバンコンは両日で5059万ビューを突破し、最大同時接続者数は224万人を超えるというまたもや歴史的な記録を打ち立てました。またアーミーバムの光で繋がった国・地域数は162、感想などと共に投稿された関連ハッシュタグは646万件にのぼるなど、BTSの世界的な人気を改めて証明したのはもちろん、無料で誰でもアクセスできたことで新しいファンも増えたのではないかとも言われています。


私が個人的に何よりよかったと感じたのは、過去の映像を見ながらアーミーたちと思い出話をしたり、ここの演出がいいなどと共感したりできたことです。またそのとき何をしていたか、誰といたかなど思い返し懐かしむ時間を持てたことがとても有意義だったと思います。


そして今回の配信を見ながら、やっぱり新しい公演を見たいなと思っていましたが最後に「6月にBTSが再びあなたの部屋に行きます」というメッセージが流れ、6月に新たなオンラインイベントがあるのではないかという期待を抱かせてくれました。


まだ現場でコンサートやイベントを楽しむことができないのではないかという現実はとても悲しく寂しいですが、彼らが見せてくれる新たなステージを楽しむ機会が世界中のファンに平等に与えられたことは幸せな事だと思います。その日を楽しみに自分ができる精いっぱいのことをして元気に過ごしたいと思いました。


早くアーミー友達とこんな写真が撮れる日が来ますように=Big Hit Entertainment


もっとバンバンコンを楽しみたい方はこちらへ


Meryem QOZBOUR(モロッコ)

Chizurum Excel(ナイジェリア)
Aya Medhat(エジプト)


*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

eykim86@korea.kr