2005年に始まった韓国の中央行政機関の世宗市への移転が23日に完了した。36省庁の世宗市への移転は、3段階に分けて行われた。

パク・クネ(朴槿恵)大統領は23日、世宗庁舎で開かれた最初の国務会議を主宰した後、「政府世宗庁舎完工式」に出席した。



パク大統領は国務会議で、「世宗庁舎の完成とともに、政府の中核的省庁の世宗市移転が完了し、行政複合中心都市の物的基盤が完成した。世宗時代に見合った先進業務システムと行政文化の革新に力量を集中させるべきとき」と述べた。そして、「これまで政府はテレビ会議システムとスマートワークシステムの運営など、庁舎移転に伴う空間的な制約の克服に向けて取り組んできた。科学技術の発展を十分に活用するというのが(ソウルから世宗市への)庁舎移転の前提条件なので、そうしたことを十分に活用してこそ円滑かつ効率的な運営ができる」と強調した。




パク大統領は、国務会議に続いて開かれた世宗庁舎完工式の挨拶で、「長い間、国の機能と資源、人口は首都圏に偏っていた。そうした国土の不均衡を解消し、全国のバランスの良い発展という夢が集約された都市こそ世宗市」と述べた。そして、「政府世宗庁舎は、世宗市の中心であり、大韓民国のランドマークであり、国土均衡発展の象徴」と強調した。

パク大統領は、「世宗市は、36の中央行政機関の職員約1万3千人と政府出捐研究機関の研究員約3千人が勤務し、本当の意味で韓国行政の中心になった。この都市を今後、いかにクリエイティブに発展させていくかは、職員のみなさんはじめ世宗市民の努力にかかっている」と呼びかけた。



政府世宗庁舎は、地下1～2階、地上4～12階、17の建物で構成されている。建物面積は63万平方メートルで、政府果川庁舎(15万8千平方メートル)の4倍の規模だ。総延長は3.5キロで、17の建物が橋と屋上庭園でつながっている。世宗庁舎は、テレビ会議室や統合管制室、防犯カメラなど、行政効率を最大化するための先端設備が整っている。また、筋力トレーニング室や医務室、多目的室など様々な便宜施設も揃っている。地熱や太陽光などを活用したエネルギー効率も最高レベルだ。

政府世宗庁舎の周辺には、韓国最大規模の人工湖「世宗湖公園」と国立世宗図書館、国際会議・展示機能を備えた世宗市行政支援センターがある。

2015年上半期には歴代大統領の記録を体系的に展示・保管する大統領記録館が、2018年には世宗市の公演文化の中心的役割を担うアートセンターがそれぞれ設立される。

コリアネット　イム・ジェオン記者
写真提供：大統領府
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