文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日(現地時間)、6泊8日の日程でフィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧3カ国を訪問する。エーロ・アンテロ・スオミネン駐韓フィンランド大使に韓国とフィンランド関係発展の方向について聞いてみた。 |
エーロ・アンテロ・スオミネン駐韓フィンランド大使
[ソウル=ユン・ソジョン、キム・ウニョン]
[写真=ゾン・ハン]
[映像=キム・シュンジュ、チェ・テシュン]
「教育を重視し、努力と勤勉を強調する」
韓国とフィンランドの両国が持つ共通点の一つとして、このようにエーロ・アンテロ・スオミネン駐韓フィンランド大使は挙げた。
もう一つは、情報技術(IT)分野をリードすること。これらの共通点により、両国間の協力が相乗効果を生み出すことができた。
スオミネン大使は、国賓として文大統領がフィンランドを訪問することを契機に「エネルギー・科学・自由貿易などの様々な分野において、両国のさらなる強化を求めたい」と述べた。
コリアネットは、5月17日、駐韓大使官でスオミネン大使にインタビューした。以下は、スオミネン大使との一問一答。
-どのような点について両国が議論を交わすと思うか。韓国大統領がフィンランドを訪問するのは、2006年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領以来、13年ぶりのことだ。両国は、経済・科学・エネルギー・保健分野で協力を強化する方針で話し合う予定だ。自由貿易や保護貿易主義への対応策についても協力が必要だ。(共に豊かに暮らす)包容成長や福祉、男女平等についても議論されるだろう。
-フィンランドと韓国、両国が持つ共通点としては。教育に関心が高いこと。勤勉と誠実さを重視することが共通点だ。地政学的に強国の間に位置していること、IT技術分野で活躍していることも共通点の一つ。サウナを楽しんでいることも欠かせない(笑)。このような共通点を踏まえて両国が協力すれば良い効果が得られるだろう。
-フィンランド人からみる韓国は? フィンランドでは、韓国産自動車や電子製品の人気が高まっている。多くのフィンランド人が平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの中継を見たのも印象に残る。Kポップが好きになって、韓国語や韓国文化を習う人々も増えてきた。とても興味深い。
-両国が共に注力している分野は。両国の協力が期待できる分野は。 「エンジニアの国」である韓国とフィンランド。特に、ITでの協力が活発に行われている。韓国企業のサムスンとフィンランド企業のノキアは、全世界で知られている。最近は、アプリケーションの開発や保健・医学分野にデジタル技術を適用するなど、様々な分野で開発が進められている。
両国が協力できる分野として、エネルギーやデザイン、食品分野が挙げられる。特に、気候変動や大気汚染などの問題に対応できるグリーンエネルギー分野への関心が高い。
-韓半島の平和プロセスをどのように考えているのか。 とても前向きに考えている。南北が共に対話への意志を示したうえで、韓半島に平和のムードが拡散され、軍事的な緊張が解消された。私は今年、任期3年目を迎えている。2年前の韓半島を考えると現在の韓半島は平和に向かっている。欧州連合加盟国は、完全で検証可能かつ不可逆的な韓半島の非核化を求めている。南北首脳会談や米朝首脳会談が改めて開かれるまで、時間がかかるが、段階を踏まえて進めてほしい。
エーロ・アンテロ・スオミネン駐韓フィンランド大使
arete@korea.kr