社会

2016.11.16

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明け方の霞がかった蟾津江寝室湿地の光景は桃源郷さながら=2015年4月



夜明けの川霧と日没の夕焼けで有名な蟾津江(ソムジンガン)寝室(チムシル)湿地が「湿地保護地域」に指定された。

環境部は7日、全羅南道(チョンラナムド)・谷城郡(コクソンぐん)古達面(コダルミョン)と全羅北道(チョンラブクト)・南原市(ナムウォンし)松洞面(ソンドンミョン)一帯の蟾津江寝室湿地を22番目の湿地保護地域として指定・告示すると発表した。

寝室湿地は蟾津江上中流部に位置するおよそ203万6000㎡の河川湿地で、安定的な水生態系が保たれていることから絶滅危惧種の野生生物など多様な生物種が生息する場所。

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南側から北側を臨んだ蟾津江寝室湿地全景=2015年8月



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蟾津江上中流部に位置する寝室湿地はカワウソやオジロワシなどの絶滅危惧種を含め665種が生息する湿地保護地域



生息生物種は絶滅危惧野生生物1級のカワウソやオジロワシ、2級のツシマヤマネコ、クサガメ、ハイタカ、オオノスリ、チゴハヤブサなど計665種。とくに砂と砂利でできた砂洲と安定した魚類の生息空間が保たれているため、ウエキゼニタナゴ、コウライボテ、ヤガタムギツク、コウライドンコなど17種の韓半島固有の魚種が生息している。環境部は今後寝室湿地に関する「湿地保護地域保全・管理計画」を策定し、生態系精密調査、湿地毀損不法行為の監視などを進める計画。また、湿地探訪路や観察デッキ、案内・解説板などを設置するとともに、蟾津江近隣の列車町、ボルレ道、天文台などの地域名所と連携した生態観光の活性化も図る考えだ。

これまで環境部が指定した湿地保護地域は漢江(ハンガン)や洛東江(ナクトンガン)河口など河川型6カ所と大岩山(テアムサン)龍湿地(ヨンヌプ)、華嚴湿地(ファオムヌプ)など山地型11カ所、高敞(コチャン)の雲谷(ウンゴク)湿地、泰安(テアン)のトゥウン湿地など湖水型4カ所を合わせて計21カ所がある。

コリアネット イ・ハナ記者
写真:環境部
翻訳:イ・スミン
hlee10@korea.kr