新型コロナウイルスに感染し、韓国で治療を受けていた中国人患者が仁川市医療院に送った手紙=聯合ニュース、チョ・スンヨン仁川市医療院長
[キム・ミンジ、イ・ギョンミ]
韓国国内で初めて新型コロナウイルスへの感染が確認され、完治した中国人患者A氏が、治療を担当していた医療スタッフらに感謝の手紙を渡した。
この中国人は、退院一日前の5日、仁川(インチョン)市医療院にあてた手紙の中で「災難の中で苦しんでいた時、皆さんが見せてくれた私への対応に、感謝の気持ちを伝えるために手紙を送る」とし、「命を助けてくれてありがとう」と書かれていた。
手紙には、「私の症状ははっきりしていなかったため、韓国医療陣の先進技術や専門的な対応がなければ、私と私の家族にどんなことが起きたか想像もできない」という内容と共に「皆さんは私にとってヒーローで、この経験を絶対に忘れない」と書かれていた。
また、「新型コロナウイルス拡散が収まったら、仁川市医療陣の皆さんを家に招待しておもてなししたい」とも書かれていた。
A氏は先月19日、新型コロナウイルスの発症元である中国・武漢から19日に仁川空港に到着した。入国後、発熱症状が出て20日に感染が確認され、仁川市医療院で18日間隔離されて、治療を受けた。
同日、疾病管理本部の中央防疫対策本部は、「新型コロナウイルスの1番目の患者が6日退院する」とし、「発熱などの症状がおさまって検査(2回以上)結果も陰性と出たため、退院が決まった」と発表した。
中国人患者からもらった手紙を紹介する仁川市医療院の関係者ら=6日、仁川、聯合ニュース