[ソウル=ソ・エヨン、イ・ハナ、キム・ヘリン、キム・ミンジ、イ・ギョンミ]
「私たちが訪問する所々に自動消毒液噴霧器や予防ルールの案内文があり、このような措置のおかげで観光客が安心して旅行することができる」
新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている中、韓国を訪問した外国人観光客らは、韓国の新型コロナウイルスへの対応を高く評価した。
このような評価があった背景には、観光客が頻繁に利用する地下鉄駅やバス、列車などの公共交通機関でとられる様々な措置がある。
まず、ソウル市内の地下鉄。
ソウル地下鉄の全ての駅には、手指消毒液が配置されており、誰もが無料で利用することができる。また、電車内部の消毒作業の回数も月1回から4回に、手すりや座席の消毒作業は週1回から2回に増やした。
ウイルス感染予防行動の案内も行われている。ソウル交通公社は、予防行動を案内する動画を韓国語・英語・中国語で制作し、一日216回再生している。また、案内ナレーションを、駅内で一日10184回、電車内で3926回流している。
空港鉄道を利用して、ソウル駅で乗り換えたという中国人観光客の李晓雯さんは、「中国の状況はとても厳しい。マスクや消毒液を手に入れることすらままならない状態だ」とし、「韓国では、どこへ行っても消毒液がある。防疫対策を徹底している様子からは、韓国がウイルスについてきちんと理解し、対応していることが分かる」と話した。
特に、ソウル中区の災難安全対策本部は、明洞(ミョンドン)や東大門(トンデムン)市場などの観光スポットやホテルの多い地域の特性を考慮し、相談窓口や宿泊施設担当のホットラインを指定し、様子を見ている。
インドネシアから来た観光客のデシ・プトリーさんは、「新型コロナウイルスが流行しているが、普段の生活には変わりがないように見える」とし、「私の家族も、このように観光地へ行ったり、買い物したりするが、危ないと感じたことはない」と語った。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府と医療関係者らが一丸になって努力しているおかげで、市民や観光客は「安全な日常生活」を送っている。