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2024.09.13

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(左上から時計回りに)警察博物館、水道博物館、国立航空博物館、寄生虫博物館

(左上から時計回りに)警察博物館、水道博物館、国立航空博物館、寄生虫博物館


[イ・ジヘ] 

韓国には、全国各地にユニークなテーマの博物館がたくさんある。KOREA.netは今回、4つユニークな博物館と、知っておくと便利な情報を紹介する。無料観覧であるうえ、楽しいプログラムがたくさん用意されている。博物館はつまらないという先入観は捨ててほしい。

水道博物館

水道博物館は、韓国初の浄水場であるトゥクド水源地第1浄水場施設を改造して開館した。ソウルの上水道の歴史を学ぶことができ、水がどのように浄水されるのかがわかる。水道博物館は本館、緩速ろ過池、水と環境展示館、野外体験施設、トゥクトアリス浄水センターで構成されている。

水道博物館の人気スポットは、野外緩速ろ過地。1908年から1990年まで、ここで砂層と砂利層に漢江(ハンガン)の水をゆっくりと通過させ、砂に増殖する微生物を利用し、不純物や細菌などをろ過した。韓国に残っている最も古い鉄筋コンクリートの構造物であり、有形文化遺産として指定された。

水道博物館の緩速ろ過地では、漢江の水を砂に通す。砂の中にある微生物を利用し、水にある不純物や細菌をろ過した=水道博物館

水道博物館の緩速ろ過地では、漢江の水を砂に通す。砂の中にある微生物を利用し、水にある不純物や細菌をろ過した=水道博物館


訪問客は、屋外にあるポンプや井戸などを使って水を汲んでみることができる。水道博物館とつながっているソウルの森にも、ぜひ行ってみることをおススメする。

住所:ソウル市・城東(ソンドン)区・ 往十里(ワンシムニ)路27
運営時間:09:00~18:00
休館日:毎週月曜日、1月1日、旧正月および秋夕(チュソク)当日
入館料:無料

警察博物館

警察の歴史について学び、警察の活動を直接体験してみることができる。警察の制服、警察の階級と種類(警備警察、交通警察、科学捜査警察など)など、警察に関する情報を紹介する。

警察博物館にあるシミュレーション射撃場=警察博物館

警察博物館にあるシミュレーション射撃場=警察博物館


警察博物館では、フォトゾーンやシミュレーション射撃場が人気だ。フォトゾーンでは、警察官の制服を着て記念写真を撮ることができる。シミュレーション射撃場は、実際に弾があるわけではないが、引き金を引くと画面に的と弾が現れる。11歳未満の子供は体験できない。

住所:ソウル市・鍾路(チョンロ)区・松月(ソンウォル)キル162
運営時間:09:30~17:30(17:00入場締切)
休館日:1月1日、旧正月連休、チュソク連休, 毎週月曜日(祝日の場合、月曜日は会館し翌日に休館)
入館料:無料

国立航空博物館

航空博物館では、多くの飛行機を見ることができる。金浦(キンポ)空港とも接しており、飛行機の離着陸も好きなだけ見られる。韓国はもちろん海外における航空の歴史を知ることができる。搭乗、操縦管制、機内訓練、航空レジャースポーツ、子供用の体験空港など、多様な体験プログラムが用意されている。家族みんなで訪れてみることをおススメする。

航空博物館で最も人気なのは、ブラックイーグルスの体験館だ。本物の戦闘機の調整席に座り、VR画面を楽しむことができる。360度回転する戦闘機の動きをリアルに経験できる。大韓民国空軍特殊飛行団であるブラックイーグルスを体験できる絶好のチャンスなのだ。

ブラックイーグルス体験館では、大韓民国空軍特殊飛行チームであるブラックイーグルスの曲芸飛行を体験できる=国立航空博物館

ブラックイーグルス体験館では、大韓民国空軍特殊飛行チームであるブラックイーグルスの曲芸飛行を体験できる=国立航空博物館


機内訓練体験館では、機内安全教育や非常脱出訓練が行われる。航空機の内部をそのまま再現したセット場もある。元乗務員の案内に従って、非常ドアの開け方、脱出用スライド、ライフジャケットの着用などを学べる。

操縦・管制体験室には、旅客機の操縦席と仁川(インチョン)空港の管制塔シミュレーターが設置された。実際とほぼ同じ状況で管制塔と交信し、飛行機の離着陸を手伝う。元パイロットがインストラクターとして案内する。

住所:ソウル市・江西(カンソ)区・ハヌルキル177
運営時間:10:00~18:00(17:30入場締切)
休館日: 1月1日、旧正月・秋夕当日、毎週月曜日(祝日の場合は、月曜日当日開館後、その翌日休館)

入館料:無料

寄生虫博物館

韓国に初めてできた唯一の寄生虫専門の博物館だ。寄生虫の様々な様子を見ることができる。寄生虫に関連する古文書、寄生虫の撲滅に向けた歴史、国内外の様々な標本などを展示している。

1970年代の生徒たちが、学校で採便袋を提出する様子を表した=寄生虫博物館

1970年代の生徒たちが、学校で採便袋を提出する様子を表した=寄生虫博物館


学校で行われた「腸内の寄生虫検査」を紹介するコーナーでは、1970年代の生徒たちが採便袋を提出する様子をうかがえる。

第2展示室では、白いガウンを着て顕微鏡をのぞきながら寄生虫を観察することができる。寄生虫に関する科学的な理解を深めることができる。

住所:ソウル市・江西(カンソ)区・禾谷(ファゴク)路333
営業時間:10:00~16:00(15:40入場締切)
休館日:日曜日、祝日、創立記念日(11月7日)
入館料:無料 

jihlee08@korea.kr