浄水器からカプセルコーヒーが出てくる。多くの人はありえないと思うだろうが、チョンホ・ナイスの「フィカフェ」なら可能だ。この製品は、冷水、温水、氷はもとより、コーヒーも出てくる革新的な製品だ。エスプレッソやアメリカーノ、アイスコーヒーなどお好みのコーヒーが飲める。コーヒーマシン機能付き浄水器は世界で初めてだ。

1993年に設立されたチョンホ・ナイスは、これまで氷の出る浄水器やワインセラー浄水器といった奇抜なアイデア商品を相次いで市場に出してきた。「フィカフェ」は浄水器製造21年にして開発した製品で、チョンホ・ナイスの技術力が結集されたものだ。「フィカフェ」の最大の特徴はおいしい水だ。



コーヒーの風味は、コーヒー豆の品種、原産地、ロースティング、ブレンディングによって大きく左右される。しかし、多くの人があまり重要視しないのが水だ。硬度成分の高い水にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれており、まろやかではない苦味の原因となる。水の中に残る塩素は、コーヒーの香りをなくし、特有の匂いを生み出す。「フィカフェ」は、逆浸透圧装置で水の中の硬度成分と塩素を取り除き、苦味を抑え、コーヒー本来のまろやかな風味と香りを引き出す。氷製造機能があり、アイスコーヒーも飲める。チョンホ・ナイスのイ・ソクホ社長は、「フィカフェは5年余りの準備期間を経て発売した野心的な商品だ。浄水器及びコーヒー市場の新しいモデルを提示したい」と抱負を語る。

カプセルコーヒー市場は、この数年間で急成長した。しかし、頻繁にタンクに水を補給したり、掃除をしたりする手間が問題となってきた。「フィカフェ」は、自動洗浄機能で細菌の繁殖を最小限に抑えるとともに、タンクに水を補給する手間も解決した。そうした機能が評判となり、「フィカフェ」は7月1日の発売からわずか20日間で1500台販売された。



チョンホ・ナイスは、浄水器のほかにも、空気清浄機やビデ、軟水機、除湿機など健康関連の製品を製造してきた。「イグアス除湿機」は、今の季節のように湿気が多く、不快指数が高い日にはもってこいだ。強力な除湿力に加えて抗菌フィルターが備えられており、快適な環境を維持してくれる。濡れた洗濯物や靴などを乾燥させる機能もある。「イグアスの滝空気清浄機」は、空気清浄機と室内噴水の組み合わせによって空気中の汚染物質を取り除き、最適な室内湿度を維持するよう設計されている。水フィルターで有害ウィルスの99.9％を取り除くことができ、ヒーターで水を加熱し、フィルターを通った風を水の間を通して加湿する。紫外線殺菌機で細菌の発生を抑え、水の粒子が少なく、遠くまで飛ばすことができる。

チョンホ・ナイスの製品は、米国や日本、東南アジアなど約30の国で購入できる。 チョンホ・ナイスは2006年から中国の家電メーカー「広東ミデア(MIDEA)」グループと浄水器及びフィルターの生産・販売の合資法人を運営している。



コリアネット　イム・ジェオン記者
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