文化

2014.07.21

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8月1日、イタリア北部のエミリア・ロマーニャ(Emilia Romagna)に、3人の韓国人音楽家によるクラシックの旋律が響き渡る。

イタリア最大のクラシック音楽の祭典「エミリア・ロマーニャ・フェスティバル」に韓国人として初めて招待された指揮者のイ・ヨンチルさん、フルート奏者のユン・ヒョニムさんとユン・ジヘさんがその主人公だ。

오는 8월 1일 이탈리아 챔버 오케스트라를 지휘하는 지휘자 이영칠과 함께 무대에 오르는 플루티스트 윤현임, 윤지혜의 모습이 담긴 이탈리아 최대 클래식음악 축제 ‘에밀리아 로마냐 페스티벌’ 공식 포스터

8月1日にイタリアのチェンバーオーケストラを指揮するイ・ヨンチルさんと、同じ舞台に立つフルート奏者のユン・ヒョニムさんとユン・ジヘさんの写真が掲載されたイタリア最大のクラシック音楽の祭典「エミリア・ロマーニャ・フェスティバル」の公式ポスター


イさんは、「招待されるとは思ってもいなかった。韓国人の音楽家が招待されるのは初めてで、世界トップクラスの音楽家らと同じ舞台に立つことになる」と話す。

17日に幕を開けた「エミリア・ロマーニャ・フェスティバル」は、ボローニャやイモラ、ファエンツァ、フォルリ、リミニなど、エミリア・ロマーニャ州全域で9月16日まで開かれるクラシックの饗宴だ。

イさんは、8月1日に海沿いの街「フォルリ」のサン・メルクリアーレ聖堂でイタリアのチェンバー・オーケストラを指揮する。

イさんは、ロンドンやポーランド、ロシア、チェコ、ハンガリー、セルビア、ブルガリアなど欧州で精力的に活動する指揮者だ。ブルガリアのプロヴディフ・フィルハーモニー管弦楽団(Plovdiv State Philharmonic Orchestra)やボスニアのサラエボ・フィルハーモニー交響楽団(Sarajevo Philharmonic Orchestra)、ブルガリアのソフィア・フィルハーモニー管弦楽団(Sofia Philharmonic Orchestra)とプレヴェン・フィルハーモニー管弦楽団(Pleven Philharmonic Orchestra)、チェコのヤナーチェク・フィハーモニー管弦楽団(Janacek Philharmonic Orchestra)、ポーランドのオポレ・フィルハーモニー管弦楽団(Opole Philharmonic Orchestra)、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団、チェコ・プラハのボヘミアン・フィルハーモニー管弦楽団(Bohemian Symphony)などで指揮をとってきた。

지휘자 이영칠(가운데) 씨가 오는 8월 1일 이탈리아 무대에 서는 소감을 밝히고 있다. 왼쪽은 함께 무대에 서는 플루티스트 윤현임 씨와 플루티스트 윤지혜 씨. (사진: 전한)

8月1日にイタリアの舞台に立つ感想を話す指揮者のイさん(中央)と、同じ舞台に立つフルート奏者のユン・ヒョニムさん(左)、ユン・ジヘさん(右)(写真:チョン・ハン記者)


彼は、「今回は、モーツァルトとドヴォルザークの作品の他に、アンコール曲として韓国民謡“アリラン”も演奏する予定だ。今回の演奏を成功させ、韓国人音楽家に対するイメージがアップすれば、今後もっと多くの機会が与えられるはず」と話す。

彼が指揮するオーケストラとともにモーツァルト・フルート協奏曲第1番を演奏するフルート奏者のユン・ヒョニムさんは、「韓国人である私がこんなに大きなイタリアのクラシック音楽の祭典に招待されたのは光栄であり、大きなチャンス」と話す。

플루티스트 윤현임 씨 (사진: 전한)

フルート奏者のユン・ヒョニムさん(写真:チョン・ハン記者)


教授として水原大学音楽部に在籍するユンさんは、ソウル芸術高校卒業後、ソウル大学音楽部器楽科在学中にスイスの名門、国立ジュネーヴ音楽院に留学し、フルート界の巨匠マクサンス・ラリー(Maxence Larrieu)氏の門下で学んだ。同音楽院の専門演奏者課程ディプロマ(Perfectionnement), 最高演奏者課程ディプロマ(1er de la Virtuosite)を優秀な成績で取得した後、ドイツに渡り、国立シュトゥットガルト(Stuttgart)音楽大学でジャン=クロード・ジェラール(Jean Claude Gerard)氏の韓国人の教え子第1号として修士号(Kunstlerische Ausbildungディプロマ)を取得した。

1992年に朝鮮日報コンクールで優勝して頭角を現した彼女は、スイスで開かれたリードコンクールやバーゼルで開かれたシャンキョコンクール、日本協会コンクール(琵琶湖)などで入賞するとともに、2001年にスペインで開かれた第47回マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクールで韓国人としては初めて2位に入賞し、演奏能力の高さが広く認められた。2009年春には、韓国人としては初めてチェコの音楽制作会社「クラルトン(Clarton)」と契約し、モーツァルト・フルート協奏曲を収録したCDをチェコと韓国で同時に発売した。

もう一人の「ユンさん」もモーツァルトの音楽をフルートで表現する。フルート奏者のユン・ジヘさんは、「こんな大きな舞台に立つのは初めてなので、プレッシャーを感じているが、ベストを尽くして頑張りたい」と豊富を語る。ユンさんは、今回の舞台でモーツァルト・フルート協奏曲第2番を演奏する。

플루티스트 윤지혜 씨. (사진: 전한)

フルート奏者のユン・ジヘさん(写真:チョン・ハン記者)


「トラヴェルソ(Traverso)」と呼ばれるバロックフルートとモダンフルートの2つの楽器を駆使し、古典音楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを演奏するユンさんは、スイスの国立ベルン音楽大学を卒業し、スイス国立チューリッヒ芸術大学大学院で専門演奏者課程ディプロマを取得した。そして、スイスの国立ジュネーヴ音楽大学大学院でも、トラヴェルソの演奏で審査委員全員が満点をつけて最高演奏者課程ディプロマを取得し、演奏者としての高い能力と基礎を磨いてきた。

スイス・ベルンでの独奏会を皮切りに、ユン・イサンの「フルート協奏曲」などの現代音楽とトラヴェルソで演奏する古典音楽のレパートリーで構成された独奏会、Temple Eaux-Vivesで開かれた「Musique ancienne Traverso Recital」など、多数の独奏会で独自の魅力的な音楽の世界と豊かなレパートリーを披露し、観客から高い関心と評価を集めた。

指揮者のイさんは、「モーツァルトはイタリアが一番好きだった。彼の曲はイタリア色が濃く、イタリア語で作られた曲も多い。モーツァルトがこよなく愛したイタリアで、イタリア人が望むモーツァルトの曲を演奏することはとても意義深い」と話す。

오는 8월 1일 이탈리아 최대 클래식음악 축제 ‘에밀리아 로마냐 페스티벌’에서 모차르트 플루트 협주곡을 연주하는 플루티스트 윤현임(왼쪽)과 윤지혜. (사진: 전한)

8月1日に開かれるイタリア最大のクラシック音楽の祭典「エミリア・ロマーニャ・フェスティバル」で、モーツァルト・フルート協奏曲を演奏するフルート奏者のユン・ヒョニムさん(左)とユン・ジヘさん(右)(写真:チョン・ハン記者)


コリアネット ウィ・テックァン記者、ソン・ジエ記者
whan23@korea.kr