文化

2014.12.09

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朝鮮の太祖は国を建てた後、王の公式の執務空間である景福宮の東に宗廟を、西に社稷壇を設置した。宗廟では歴代王を追悼する儀式「宗廟祭礼」を、社稷壇では地と穀物の神を祀る「社稷大祭」が行われた。「社」は地の神を、「稷」は穀物の神を意味する。真心を込めて捧げる儀式が民族に平安と豊年をもたらすと信じられていたからだ。

その後、1988年に全州李氏大同総約院(現社稷大祭保存会)によって復元され、現在は毎年9月第1日曜日に社稷壇で挙行されている。

국립국악원은 12일 조선 전통제사의식인 '사직대제'를 복원해 무대에 올린다.

国立国楽院は、復元した朝鮮の伝統的な追悼儀式「社稷大祭」を12日に舞台で披露する



国立国楽院は、正祖の代の文献である『社稷署儀軌』(1783)を基に音楽や楽器編成、服飾、儀物などを体系的に考証し、舞台で再現する。神を迎える「迎神礼」や神を送る「送神礼」、儀式に使われた祝文と幣帛を燃やす「望燎」儀式など、10の儀式が約90分間にわたって行われる。

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매년 9월 사직단에서 펼쳐지는 조선의 사직대제 재현 공연. 땅과 곡식의 신에게 풍년을 기원했던 의식이다.

毎年9月に社稷壇で開かれる朝鮮の社稷大祭を再現した公演。地と穀物の神に豊年を祈願する儀式だ



特に、国楽研究室は、1928年に蓄音機(SP)「Victor49802」に収録された「雅楽」(宮中儀式で演奏された伝統音楽)を分析し、これを今回の公演に反映させた。現代よりもはるかに速い当時の音楽をリアルに感じることができる。

儀物と服飾、祭礼儀式は、各分野の専門家らが参加して再現された。特に、アンドン(安東)大学のイ・ウンジュ教授の協力で、社稷大祭に使用されていた儀物「照燭」を公開される。照燭は、夜に法事を行う際に合図を送っていた大きな灯篭のことだ。1メートルほどの大きな灯に明かりを灯し、合図によって立てたり横にしたりして音楽の最初と終わりを知らせた。照燭の制作には複数の名匠が参加した。

今回の公演を企画した国立国楽院で国楽研究室長を務めるソン・ジウォンさんは、「朝鮮文化の全盛期をリードした正祖の代に挙行された社稷大祭の音楽と踊りを再現することで、韓国の音楽文化の美しさを感じる機会になるのでは」と話す。

観覧は無料。観覧券は当日に礼楽堂ロビーで先着順に配られる。(お問い合わせ02-580-3358)
コリアネット イ・スンア記者
写真提供:国立国楽院
slee27@korea.kr

국립국악원에서 선보이는 '사직대제' 공연 포스터

国立国楽院による公演「社稷大祭」のポスター