文化

2015.01.16

韓国映画「国際市場」(Ode to My Father)が米国メディアの関心を集めている。

この映画は、1950年の朝鮮戦争の時にプサン(釜山)に避難してきた一人の少年が、父親との約束を一生大事にしながら長男として、一家の大黒柱として激動の現代史を生きていく物語を描いている。昨年12月17日に公開された同映画は、口コミで評判が広がり、1月13日、韓国映画として11番目に観客数1千万人を突破した。

12일자 월스트리트저널에 실린 영화 '국제시장'에 대한 기사

映画「国際市場」は12日付けのウォール・ストリート・ジャーナルで紹介された



ウォール・ストリート・ジャーナルは12日、「国際市場、韓国の歴史を背景に個人の物語を描く」と題する記事を掲載し、「映画の主人公トクスの人生は、朝鮮戦争当時、避難民1万4000人を米軍の輸送船メリディスビクトリー(Meredith Victory)号に乗せて南に脱出させたフンナム(興南)撤収作戦」から始まる。徳寿がまるでフォレスト・ガンプのように、現代グループの創業者チョン・ジュヨン(鄭周永)氏などの大物とすれ違うシーンも映画の面白さを倍加させている」と評した。

同紙は、ユン・ジェギュン監督の話を引用し、「映画のテーマは社会の分裂ではなく融和と交流だ。親の世代、祖父母の世代が如何に大変だったかを知り、若い世代が彼らをもっと理解できるようになればと思った。自分がベストを尽くして生きてきたこと、亡き父にどれだけ会いたいかを伝えたかった」と報じた。

LA Times紙も8日、「韓国映画“国際市場”は優れたヒューマンドラマ」と題する記事で、「強烈で説得力のあるストーリーで観客を感動させる映画」と紹介したうえで、「映画“ヘウンデ(海雲台)”で知られたユン・ジェギュン監督は、観客に感動を届ける人物中心の映画を創る、否定のできない才能を持っている」と評した。また、「すべてのシーンが唇が震えるほどうまくできているが、1983年の離散家族探しの放送を再現したシーンは最も涙ぐましいシーンだった」と評価し、韓国ではこの映画がハリウッド映画「ホビット」を抑えてチケット販売1位となったと伝えた。

영화 '국제시장'에서 주인공 덕수가 서독의 광산에서 일하고 있는 장면

映画「国際市場」で主人公トクスが西ドイツの鉱山で働いているシーン



映画専門誌のハリウッドニュースは、4日付けの映画レビューで、「多くの韓国映画がそうであるように、この映画も家族と家族の重要性に焦点を当てている。過去の物語を追っていくと、なぜ主人公トクスが自分の店にあれほどの愛着を持っているかが理解できる」と説明した。また、「強烈な感受性にあふれるシーンやメロドラマのような場面が、いつしかコミカルなシーンにつながっている。“国際市場”は家族映画で、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、幅広い年齢層が見られる作品」と報じた。

지난 8일 LA Times는 영화 '국제시장'이 강렬하고 설득력 있는 이야기로 가슴을 찡하게 하는 영화라고 평했다.

8日付のLA Timesは映画「国際市場」について、「強烈で説得力のあるストーリーで感動を与える映画」と評した



「国際市場」は、米国の40の映画館で公開されて多くの観客を動員しており、2月に開かれる第65回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門にも招待されている。

コリアネット イム・ジェオン記者
写真提供:CJエンターテインメント
jun2@korea.kr

영화 '국제시장'의 포스터

映画「国際市場」のポスター