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2015.04.02
古代阿羅加耶の原形をとどめる慶尚南道咸安郡の末伊山古墳群(The Haman Malisan Tumuli)
土器の王国「阿羅加耶」。咸安の末伊山古墳群をはじめとする加耶時代の古墳群からは多くの土器が出土した。調査の結果、窯を設置して専門の技術者たちが自ら制作していたことが確認された。阿羅加耶の代表的な遺物は5~6世紀に制作された、円形の上に三角形が載せられたような形をした火焔形透窓土器(左)だ。この土器が大量に出土したのは、咸安とその周辺の昌原や馬山、宜寧、晋州など慶尚南道西部一帯で、遠方では慶尚北道金泉や慶尚南道居昌、慶尚北道慶州、釜山など、さらに日本の近畿地方などでも発見されている。当時、周辺地域との交流が活発であったことがうかがえる。これまでの発掘調査を通じて歴史学界に報告された火焔形透窓土器は約150点で、そのうち約100点が 咸安地域で出土した
咸安博物館。2003年オープン。旧石器時代~三国時代の長きにわたる期間の遺物が展示されている。もちろん、加耶時代の遺物の割合が高い。建物の中央にある阿羅加耶時代の火焔形透窓土器をイメージしたオブジェがひときわ目を引く
咸安博物館に展示された加耶時代の土器
加耶時代に制作された有刺利器(Saw Knife)。馬に乗っている武士を馬から引きずり降ろすために使われた武器で、儀式用品としても活用された
1992年6月、末伊山古墳群周辺の古墳から発掘された5世紀の馬具(Horse equipment)。韓国で初めて完全な形で発掘されたものだ。阿羅加耶の鉄加工技術がいかに優れていたかがわかる
車輪飾土器。祭祀や儀礼の際に酒や飲み物を注ぐ用途で使わていたほか、死者の霊をあの世に送る儀式に用いられていたとされる
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