文化

2018.06.08

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日本軍の慰安婦生存者の被害者が日本裁判所で証言するシーン。



[ソウル=カン・ガヒ、イ・ギョンミ]
[写真=NEW]

「私ひとりで元気で暮らしてきたのが恥ずかしくて」

映画「ハー・ストーリー」の閔奎東(ミン・ギュドン)監督は7日、映画の試写会で「1991年、日本軍慰安婦の被害事実を最初に証言した故金学順(キム・ハクスン)氏の行動以来、長い間、心の負い目として残っている」と、慰安婦被害者をテーマにした映画を演出したきっかけについて説明した。

「ハー・ストーリー」は、3人の慰安婦被害者と7人の勤労挺身隊被害者による関釜裁判を取り扱った映画だ。関釜裁判は、10人の被害者原告団が1992年から1998年にかけて、下関と釜山(プサン)を行き来し、23回もの裁判を行ったこと。

同裁判は、日本政府を相手に繰り広げた数多くの慰安婦裁判訴訟のうち、一部勝訴の判決が出て国家からの賠償を最初に認めてもらった唯一の裁判だ。

しかし、裁判部は更迭され、日本政府は下関支部の判決を取り消し、原告の訴えを棄却した。この決定により、日本からの謝罪や賠償はなかった。

閔監督は「慰安婦を素材にする映画を作るとしても、世の中は変わるかとの質問をいつも受ける」とし、「 世の中は変わらなくても映画を作る我々、見る人々は少しずつ変わる。これが世の中が変わる信号の一つ」と答えた。

6月現在、慰安婦被害者の生存者数は28人のみ。彼らを忘れないため、慰安婦を素材にした映画がもっと多く制作されるべき理由の一つだ。主演はキム・ヒエ・キム・ヘスク。27日から公開。

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関釜裁判で日本のマスコミから注目されるシーン。



kgh89@korea.kr