[キム・ウニョン]

韓国の男性７人組グループＢＴＳ（防弾少年団）が一枚のＴシャツで議論になった。９日放送予定だったテレビ朝日の音楽番組「ミュージックステーション」への出演も中止となった。ナチスの文様が入った帽子をメンバーが被ることで、ＢＴＳへの批判の声は高まり、反響は瞬時に広がった。


Q. 問題とされているＴシャツとは？
A. メンバージミンが去年のワールドツアーで着たもので、ユーチューブ用のドキュメンタリー「バーン・ザ・ステージ」を通じて今年３月に公開された。韓国ファッションブランド「ＯＵＲＨＩＳＴＯＲＹ」が２０１６年に制作した。裏側には、「ＰＡＴＲＩＯＴＩＳＭ（愛国）」「ＬＩＢＥＲＡＴＩＯＮ（解放）」「ＫＯＲＥＡ（韓国）」「ＯＵＲＨＩＳＴＯＲＹ（我が歴史）」などの言葉とともに、原爆投下後にキノコ雲が上がる写真と万歳する人々の写真もプリントされていた。

Q. Ｔシャツが「反日」を意味する？
A. 事実ではない。Ｔシャツを制作したデザイナーの李氏は「１９４５年８月９日に爆弾が長崎に投下されてから６日後、（日本による植民地時代から）解放されたとの意味で、歴史上の出来事の順番を表す」とし、「他の意図は全くない」と明らかにした。ビックヒットは「戦争と原爆などを支持しない」と明らかにした。李氏とビックヒットは「原爆投下で被害を受けた人々を傷つける意図は全くない」と表明した。

Q. ナチスを支持するＢＴＳ？
A. 事実ではない。ビックヒットは、（２０１４年）写真撮影時にメンバーＲＭが着用したナチスの模様が入った帽子について「該当メディアから提供してもらったもので、事前に十分検討できなかった」と説明した。また「ナチスを含む全ての全体主義、極端な政治的性向を持つ全ての団体及び組織を支持せず、これらに反対する」とし、「これらの団体との関係を通じて被害を受けた人々を傷つける意図は一切なかった」と明らかにした。

２０１７年、韓国のアーティストであるソ・テジの「教室イデア」公演で、ＢＴＳが披露した旗パフォーマンスについては、「画一的な教育現実を批判する社会的メッセージを込めた創作アートワークで、ナチスとは全く関係がない」と表明した。

Q. 日本の放送に出演することを禁じられた？
A. 事実ではない。フジテレビ「ＦＮＳ歌謡祭」の出演は、まだ決まってない状況。ＢＴＳは１３~ １４日、東京ドームワールドツアーを行っている。

所属事務所の公式発表によって、ＢＴＳをめぐる誤解は解けただろう。ある事件を把握する際、感情的でなく、因果関係を客観的に捉えることが必要だ。

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