名誉記者団

2019.09.09

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全羅北道群山の仙遊島にあるスカイサンラインタワー

全羅北道群山の仙遊島にあるスカイサンラインタワー



[群山=登久美子(日本)]
[写真=登久美子]

結論、これはクセになります。

仙遊島(ソニュド)スカイサンラインを体験してきました。

ここ全羅北道(チョルラプクド)群山(グンサン)の仙遊島にあるスカイサンラインは、地上45メートルの高さから海を横切るように一気に降りていく、というアミューズメント施設です。一気に横切る長さは何と700メートル。高さと長さを例えるなら、新宿駅の駅ビル10階部分から代々木駅まで一気に降りて行く長さです。

タワーを見たときすぐにスカイサンラインに挑戦してみたいと思ったのですが、あいにくこの日はロングスカート。もっと動きやすい服装にすれば良かったと後悔しながら、ダメ元でスカートでも挑戦できるか受付に尋ねたところ、あっさりとOK。スパッツを貸してくれるそうです。良かった。

そうとなれば早速申し込み開始。受付で一般料金2万ウォン(約1750円)を支払い、貴重品など荷物を預け、スカイサンラインの説明を受け、安全器具とグローブ、ヘルメットを装着しました。

そしてこの日はあいにくの雨、しかも台風9号の影響で大粒の雨が断続的に続いています。びしょ濡れになることを想定して、装具の上から雨合羽も着ました。完全装備です。雨に関しては止んだ瞬間を狙ってスタートするので大丈夫とのこと、頼もしい。

エレベーターでタワーの最上階まで行く時に見える絶景

エレベーターでタワーの最上階まで行く時に見える絶景



準備が整ったところでいよいよエレベーターで上の階へ。6人乗りほどの小さなエレベーターで最上階まで行くと絶景が待っていました。遠くまで見通せる見事な絶景、と同時に足が震えてきました。この高さを飛び降りるのです。

一人、また一人とスタートする度に歓声が上がっていきます。動画を撮りながら実況中継するカップル、友人同士で楽しんでいるおじさん達、色々な人が楽しそうに大笑いしています。

降りる直前、スタート台

降りる直前、スタート台



ようやく自分の番に。心の準備ができているのかいないのか考える間もなくスタート台に促されます。その辺りからは言われたとおりの場所に立ったり、言われたロープを握ったり、様々な確認をしたり、とにかく緊張して男性係員の指示に従うだけでした。

この時は緊張のあまりスマホを持つ手も震えていました。せっかく自分の番になったのに、また雨が降り出して中断しないかな、もう少し時間欲しいな、とか、そんなことが頭の中をひたすら回っています。

そして装具の最終確認が終わり、係員の手が離され、ついに空の旅がスタート。

最初の3秒くらいは、とにかく恐怖でした。聞こえるのはロープのきしむ音、風の音。そして足の下には、遠くて小さくなった人々。小さく遠ざかるスタート台。私の命はこのロープに託されていると言っても過言ではありません。

スタートから5秒くらいしてようやく周りの景色を落ち着いて見渡す余裕が出てきました。少し霞んではいるものの、海の向こうにある小さな島に夕日が当たってとても幻想的。そして雨の匂いと潮の匂いが混ざって流れてくるのがとても心地よかったです。海鳥と仲良くなれた気がしました。

20秒くらい経つとゴール地点が見えてきました。男性係員3人が手を振っています。そこからブレーキを掛けられて空の旅は終了です。空の旅は正味30秒ほどでしょうか。飛んでいるときは長く感じたものの、あっという間の旅でした。

スカイラインのゴール地点

スカイラインのゴール地点



ゴール地点は桟橋のようになっていて、その桟橋で雨合羽とグローブを脱いでかごに入れます。車道に出るとスカイサンライン専用のミニバンが待機していて、そのミニバンで受付の場所まで送ってもらいます。

仙遊島スカイサンライン、大人も子供も楽しめます。今回は行き当たりばったりな流れで挑戦しましたが、普段は味わえないような爽快さに出会えたので、そんな行き当たりばったりもたまには必要かもしれません。

皆さんもぜひ、海鳥のように仙遊島の空を滑空してみませんか?

*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr