ひと

2017.08.31

他の言語で読む
chaboom_170828_article_01.jpg

グラウンドの中だけでなく、社会でも「フェアプレー」精神が何よりも重要だと強調しているサッカー韓国代表車範根元監督



[ソウル=ミン・イェジ、イ・ギョンミ]
[写真=キム・シュンジュ]

「ブンデスリーガ歴史上、最も成功したアジア選手( Der erfolgreichste Profi aus Asien in der Bundesliga-Geschichte)

ドイツ・サッカーリーグ(DFL)は8月7日、 車範根(チャ・ボムグン)を「ブンデスリーガ・レジェンド」に選定した。車氏は1978年、韓国人としては初めてドイツのブンデスリーガでデビューし、10年間308試合で98得点を記録した。その間、UEFAヨーロッパリーグで2回、ドイツのDFBポカールで1回優勝した。

25日、 ソウルにある車範根氏の自宅を訪れ、インタビューした。サッカー選手やドイツの友達をよく招待するせいか、彼の家には大きな食卓が2つもあった。小さなテーブルの上にあるドイツの軟膏からサッカー人としての車範根氏が感じられた。

chaboom_170828_article_04.jpg

車範根元監督は、社会で様々な仕事に携わっているサッカー教室出身の人々に会うたびにやりがいを感じると言う。




-ブンデスリーガレジェンドネットワーク アンバサダーに選ばれたが。

ブンデスリーガには立派な選手が多く、レベルの高いサッカーをしていてファンも多い。しかし、他のリーグに比べてまた広く知られてない。(今回のレジェンド選定は)ブンデスリーガの広報を目指している。他の国にサッカーを広報し、もっといい選手の育成に関する議論も行われると知っている。

- 韓国選手としては初めてドイツのリーグに進出し、「レジェンド」と呼ばれた理由は?

韓国のみんなが期待していたし、それに応じる方法は私が試合に出ることだった。それでドイツでの10年間、自分を激しく追い詰めた結果、ドイツリーグを開拓し、そこで生き残ったのはこの精神があったからだ。

- ドイツでの10年間、記憶に残っているエピソードは?

ドイツでは「冷たいビュッフェ」というものがあって、パン・チーズ・ハムと一緒に冷たいものを食べる文化がある。私は夜に冷たいものを食べるのが苦しかった。合宿訓練では温かい ステーキが出て、私はそれしか食べられないからいつも足りなかった。それで恥ずかしいが、ステーキをお代わりしてもらった。予算が決まっていて、お代わりなんかしてはいけなかったのに…(笑)

chaboom_170828_article_03.jpg

ドイツでの生活について話している範根元監督



- 近況は。

7月には幼少年で構成されている「チーム・チャブーム」を率い、ドイツでブンデスリーガユースチームと親善試合を行った。28日からは慶尙北道の盈徳(ヨンドク)で開かれる15歳以下(U-15)国際サッカー大会に参加する予定だ。特に、28日に行われる韓国U-15代表チームとフランクフルト幼少年チームの試合が楽しみだ。

- 「サッカー教室」・「サッカー賞」など幼少年サッカー選手の育成に集中する理由は?

「フェアプレー」精神を子供の頃から生活体育を通じて身につけることが大事だと思う。サッカー教室に参加することで子供たちが自然に「フェアプレー」精神を身につけ、成人になってもちゃんとした役割を果たしてほしい。

- 幼少年サッカー選手育成の今後の計画は?

幼少年「チームチャブーム」は「車範根サッカー賞」の受賞者で構成されている。この賞は、私がブンデスリーガにいた時期に作られた賞だ。それでDFLも興味を持って、今回もいろいろと助けてもらった。今年をきっかけに、これから毎年ドイツへ行って、幼少年チームと親善試合を行う予定だ。

- コリアネットは9カ国語で提供する韓国の政府代表サイトだ。海外の読者に一言?

ドイツから帰ってきて30年になるが、ドイツを思うと今も元気が出る。ドイツでもたくさんの方々から愛されたが、長い時間が過ぎた今も私のことを覚えてくれてありがたい。その愛に恩返しする気持ちで、私も恥ずかしくない人生を送っていると言いたい。

km137426@korea.kr