政策

2014.04.09

韓豪自由貿易協定(FTA)が正式に締結された。ユン・サンジク産業通商資源相とオーストラリアのアンドリュー・ロブ(Andrew Robb)通商投資相は8日、ソウルで韓豪FTAの協定文に正式署名した。

これは両国が2006年12月にFTAの共同研究に合意して第一歩を踏み出してから7年4カ月後に実現したものだ。これでオーストラリアは韓国の11番目のFTA締結国となった。

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박근혜 대통령(오른쪽에서 두 번째)과 토니 애벗 호주 총리가 8일 청와대에서 정상회담을 가진 후 한호 FTA 서명식에서 악수하고 있다. (사진: 청와대)

8日、パク・クネ大統領(右から2人目)とオーストラリアのトニー・アボット(Tony Abbott)首相が大統領府での首脳会談後、韓豪FTA署名式で握手を交わしている(写真提供:産業通商資源省)


同FTAの妥結により、韓国では自動車部品などの輸出が拡大し、オーストラリア産農畜産物の輸入が増える見通しだ。韓豪両国の貿易額は年間303億ドルで、韓国は主に自動車や石油製品といった工業製品を輸出し、オーストラリアは原材料とエネルギー資源を輸出しており、両国は相互補完的な貿易構造を持つFTAパートナーだ。

韓豪FTA協定文の主要内容をみると、韓国は品目数基準で輸入品全体の94.3%(輸入額基準94.6%)の関税を10年以内に撤廃する。オーストラリアは5年以内にほぼすべての品目の関税を撤廃する。

特に、自動車でも主力輸出品の1000~1500㏄クラスのガソリン小型車と1500~3000㏄クラスのガソリン中型車は、5%の関税が発効後すぐに撤廃され、大きな輸出拡大効果が見込まれる。他にも、自動車部品や家電製品、一般機械、鉄鋼、石油化学製品など比重の高い輸出品目のほとんどが関税撤廃対象に含まれている。

コメや粉乳、果物(リンゴ、梨、柿など)、大豆、ジャガイモ、カキ、スケソウダラなど敏感な主要品目は対象外となった。しかし、資源・エネルギー部門は、FTAによって安定した輸入源が確保された。品目別で見ると、韓国が昨年輸入したアルミニウム鉱の77%、鉄鋼72%、石炭44%、亜鉛鉱の20%がオーストラリアから輸入したものだ。産業通商資源省は、韓豪FTAの発効により、向こう10年間でGDPは0.14%、消費者の厚生水準は約16億ドル増加すると見通している。

윤상직 산업통상자원부 장관(오른쪽에서 두 번째)과 앤드루 롭

8日、ユン産業通商資源相(右から2人目)とオーストラリアのロブ通商投資相が韓豪FTAに正式署名した(写真提供:産業通商資源省)


コリアネット ウィ・テックァン記者、イム・ジェオン記者
whan23@korea.kr