科学技術

2014.07.25

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肝臓でコレステロールを分解し、高コレステロール血症と動脈硬化を抑制するタンパク質を 梨花女子大学の研究チームが発見した。今後、治療剤の開発に向けたターゲットとして利用されることが期待される。動脈硬化は、世界的に疾病と死亡の主要原因の一つだ。

動脈硬化のリスク要因である高脂血症の治療剤として主にスタチン薬物が使用され、最近では脂肪組織で分泌される信号物質であるアデポカイン(adipokine)をターゲットとした研究が活発に行われている。高コレステロール血症は、血液中に脂肪が溜まりすぎた状態だが、研究チームはアデポカインの1種であるRetnlaが高コレステロール血症と動脈硬化の発病を抑制することを発見した。血中脂肪の濃度が高まれば、脂肪組織でRetnlaの分泌量が増加し、コレステロールを膽汁酸に分解する肝酵素を活性化させ、血中コレステロールの濃度を下げ、動脈硬化の発病を抑制するというプロセスを究明したのだ。

지난 15일 Retnla 단백질이 고콜레스테롤혈증과 동맥경화발병을 억제한다는 연구결과가 학술지인 네이처 커뮤니케이션즈 온라인 판에 게재됐다.

15日、Retnlaタンパク質が高コレステロール血症と動脈硬化の発病を抑制するという研究結果が学術雑誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』の電子版に掲載された



実際に、マウスを使った実験で、Retnlaタンパク質が過剰発現するラットの場合、高コレステロール血しょうと動脈硬化症の発病が抑制された。マウスのモデルを利用してRetnlaの動脈硬化抑制機能を直接究明したもので、今後これをターゲットとした新薬の開発研究などの突破口になると見られる。

今回の研究は、未来創造科学省の支援を受けて実施され、研究結果は15日に学術雑誌『ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)』の電子版に掲載された。研究チームは、Retnlaタンパク質を実際の治療に利用できるよう最適化し、動脈硬化治療剤として臨床適用に向けた研究を進める計画だ。

コリアネット イム・ジェオン記者
jun2@korea.kr