同部門の別の受賞作、チ・ギョンエ作家の作品『塀(The Little Wall)』は、母の帰りを待つ子どもにとって、ぎゅっと手を握ってくれる友達のようで、便りになる存在である『塀』を素材に物語を綴っている。審査委員会は、「水平方向に広がる開放感ある絵が充満な感性の詩的空間に案内する」と説明した。
キム・ジャンソン、オ・ヒョンギョン作家の『タンポポはタンポポ』
ノンフィクション部門では、キム・ジャンソン、オ・ヒョンギョン作家の『タンポポはタンポポ(A Dandelion is a Dandelion)』が選ばれた。審査評によると、同作品は、種から風に飛ばされるまでのタンポポの一生を描いた詩的な本で、繊細な水彩画と空白、単純な文章を巧みに活用し、厳しい環境を生き抜く植物の様子をわかりやすく描いているという。