社会

2017.11.23

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10月に京畿道の広州市にある「ナヌムの家」を訪れ、慰安婦被害者と話している外国人たち



[ミン・イェジ、イ・ギョンミ]
[写真=ナヌムの家]

旧日本軍の慰安婦被害者が共同で生活する施設「ナヌム(分かち合い)の家」で行われる外国人向けツアープログラムに参加した米国のマーガレット・サン氏はこう語った。

「おばあさんたちは想像できないほど勇気がある。おばあさんたちの話に耳を傾け、正義を要求する声が絶対に絶えないようにする」

「ナヌムの家」は、2009年から外国人向けのツアー・プログラムを展開している。年間およそ1千人あまりの外国人が参加する。

海外に「平和の少女像」が設置され、慰安婦被害者への関心が高まることから、京畿道の広州(クァンジュ)市にある「ナヌムの家」を訪れる外国人が増えている。

英語・日本語で行われる同プログラムは、「歴史館探訪」・「旧日本軍慰安婦歴史の解説」・「被害者のおばあさんとの時間」で構成されている。参加した外国人は、「慰安婦問題に関する歴史や被害者の現況、日本政府の対応などについて聞き、被害者に直接会って彼女たちの考えや願いを聞くことができる。

同じ日に参加したドイツのノラ・ロダース氏も、「歴史的事実と、その本質を把握した。忘れられない経験だ」とし、「人権のため声を出すことの重要性が分かった」と話した。

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10月に京畿道の広州市にある「ナヌムの家」の外国人向けツアー・プログラムに参加した外国人たちが慰安婦被害者のおばあさんたちと記念撮影をしている。



「ナヌムの家」の関係者は、「『遺品展示館・追慕記録館』が来年1月に正式オープンし、プログラムはさらに多くなる」とし、「この記録館には、これまで空間が足りなくて展示できなかった被害者の遺品と共に、彼女たちが描いた作品を展示する。訪問客が被害者の痛み、人権・歴史の回復のため行われた30年間の努力が感じられる」と説明した。

「ナヌムの家」の外国人向けプログラムに関する詳しい情報は下記リンクで確認できる。
http://www.nanum.org/eng/sub4/sub3.php

km137426@korea.kr