社会

2024.03.22

[イ・ギョンミ]

「韓流」の名前が付けられたコーラが誕生した。さらに容器の前面にはハングルで「韓流」「さわやかな推しの味」と書かれている。コカ・コーラ社の創業以来、英語ではない言語が表記されたのは初めて。(日本での公式名は「コカ・コーラ ゼロ クリエーションズ K-Wave」)

「さわやかな推しの味」とは、いったいどんなフレーバーなんだろう。KOREA.netの記者が直接飲んでみた。

「コカ・コーラ ゼロ K-Wave」を飲むKOREA.netの記者ら。(左から)シャルル・オデゥアン、キム・ヘリン、コ・ウンハ記者=7日、ソウル、ジョン・ハン撮影

「コカ・コーラ ゼロ K-Wave」を飲むKOREA.netの記者ら。(左から)シャルル・オデゥアン、キム・ヘリン、コ・ウンハ記者=7日、ソウル、ジョン・ハン撮影


「風船ガムの味?キャンディーのような味もする」「いつも飲んでいたコーラとは違ってびっくりしたが、また飲みたくなる」「『推しの味』と書いてあるが、推しへの思いを甘さで表現したのかな」など、様々な反応があった。普通のコーラより甘いとの意見が多かった。このためなのか「トッポキやヤンニョムチキンなど、辛い韓国料理と合うと思う」と話す記者もいた。

コカ・コーラ社は「グローバル市場で影響力をあらわし、韓流の中心となっている『K-POP』をモチーフにした」とし、「自分の推しのK-POPアーティストにハマり始めた瞬間の感動を表現した『さわやかな推しの味』」と説明した。

「コカ・コーラ ゼロ K-Wave」は、韓国や米国、フランス、日本、スペイン、シンガポールなど、36カ国・地域で販売されている。

ハングルで「韓流」「爽やかな推しの味」と書かれているコカ・コーラ ゼロ K-wave=7日、ソウル、ジョン・ハン撮影

ハングルで「韓流」「爽やかな推しの味」と書かれているコカ・コーラ ゼロ K-wave=7日、ソウル、ジョン・ハン撮影


このように、「韓流」の地位が高まっていることを受け、グローバル企業がこぞって韓国に注目している。

マクドナルドは、2021年には「BTSセット」を世界50カ国・地域で発売し、昨年2月にはNewJeansをモデルに起用し、広告効果を得た。

米国のシェイクシャックは今年1月、コチュジャンと白キムチのコールスローを入れた韓国式フライドチキンバーガー、韓国式バーベキューソースをのせた韓国式バーベキューバーガーとポテトフライを発売した。同社は2021年にもコチュジャンを入れたバーガーとチキンを発売した。

ポテトチップスの代表ブランドであるプリングルズは、先月から韓国風焼肉をイメージした味わいの「コク旨カルビ」という新商品を、韓国をはじめ、日本、オーストラリア、台湾、香港で販売している。

(左から時計回りに)プリングルズの「コク旨カルビ」、NewJeans、シェイクシャックの韓国式バーガーとポテトフライ、ネットフリックスで4~10日に映画・非英語部門で1位を獲得した韓国映画「ロギワン」=プリングルズ公式インスタグラム、マクドナルド公式フェイスブック、シェイクシャック公式サイト、ネットフリックス

(左から時計回りに)プリングルズの「コク旨カルビ」、NewJeans、シェイクシャックの韓国式バーガーとポテトフライ、ネットフリックスで4~10日に映画・非英語部門で1位を獲得した韓国映画「ロギワン」=プリングルズ公式インスタグラム、マクドナルド公式フェイスブック、シェイクシャック公式サイト、ネットフリックス


飲食業界でだけではない。ネットフリックスやディズニープラスといった動画配信サービス(OTT)大手がK-コンテンツを制作するため、韓国に巨額を投じていることは、誰もが知っていることだ。

韓国に対する世界的な企業の関心、そして韓国の要素を融合した企業らのマーケティングは、これからもさらに拡大するだろうと、業界関係者や専門家は口をそろえる。

km137426@korea.kr