科学技術

2024.05.08

タッチレスシステムを利用する市民の様子=ソウル市

タッチレスシステムを利用する市民の様子=ソウル市


[イ・ギョンミ]

公共交通機関を利用する際、交通カードを機械にタッチしなくても支払いができる「非接触公共交通機関決済(タッチレス)システム」が、来年にもソウルの地下鉄(1~8号線)と市内バスに導入される。

ソウル市はタッチレスシステムの商用化や拡大に向け、技術標準を決めると発表した。世界最高のレベルと評価されるソウル市の公共交通機関にタッチレスシステムを速やかに構築することで、さらに高度化した公共交通サービスを提供するという。

タッチレスは、改札口を通過するだけで決済ができるために利便性が高く、交通弱者でも利用しやすい。また、通勤時間帯のピーク時の混雑を緩和できると期待される。

ソウル市の軽電鉄牛耳(ウイ)新設線の12の駅舎では、昨年9月からタッチレスシステムが適用されている。タッチレスが商用化したのは、世界初となる。

ソウル交通公社は、来年の下半期までに、地下鉄1~8号線に同システムを導入できるよう、実証事業を行っている。

ソウル市内バスも実証実験を終え、現在、精度の向上や決済速度の短縮に向けてシステム運用の高度化に取り組んでいる。今年11月には、市内バス1つの路線を対象に実証実験を行った後、来年の上半期から段階的に導入することを検討している。

km137426@korea.kr