韓国の元大統領の関連資料を一カ所に集めた「大統領記録館」が14日、世宗（セジョン）市にオープンした。

記録館は、2013年に着工し、2015年4月に完成。京畿道（キョンギド）城南市（ソンナムシ）の国家記録院に保存されていた大統領関連記録がすべて移された。



開館式に出席した朴槿恵大統領は、「それぞれの時代の指導者の哲学と国家運営における重要な政策決定が詰まっている大統領記録物は、私たちの歴史の産室であり、子孫にとっては灯台のような役割を果たすもの。今回開館した大統領記録館が、脈々と続いて来た私たちの記録文化をさらに発展させ、より安全に継承する貴重なきっかけになることを期待している」と述べた。

そのうえで、朴大統領は、「韓国の記録文化保全システムが、電子政府やセマウル運動とともに行政韓流をリードし、文化隆盛にも大きく貢献することを願う」と述べた。

世宗市湖公園の前に立つ大統領記録館には、歴代の大統領と関連した文書や視聴覚資料、ウェブ記録、国賓からの贈り物など計2万件の記録物が展示されている。主要な文書などは秘密扱いされ、非公開となっているが、写真や映像、直筆書簡、首脳会談で受け取った贈り物などは一般に公開される。

大統領記録館は、試験運営を経て、来月のソルナル（旧正月）連休以降から一般の来場者に公開する予定だ。

記事：コリアネット　チャン・ヨジョン記者
写真提供：行政自治省、青瓦台
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