[ソ・エヨン]

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は２３日、韓国を公式訪問しているルーマニアのクラウス=ヴェルナー・ヨハニス大統領とソウル・龍山の大統領室で会談し、両国間の協力策について議論した。

両首脳は会談で、韓国とルーマニア間の交易が着実に増加したことを受け、昨年には交易額が最高値になったことを高く評価した。また、今回の首脳会談を契機に締結された、両国政府間「国防協力に関する協定」に基づいて教育・訓練交流・技術協力を進め、防衛産業分野において最適のパートナーシップを構築することで一致した。

尹大統領は、「昨年末、韓国の神弓（シングン）ミサイルの輸出に続き、両国の間で多様な兵器の輸出について議論されている」とし、「戦略的パートナーである韓国が、ルーマニア軍の現代化事業に積極的に寄与してほしい」と述べた。

これに対し、ヨハニス大統領は「地政学的な安全保障状況により、防衛産業分野における両国の協力はさらに重要になった」とし、「韓国との防衛産業における協力には真剣に対応している」とした。

両首脳は昨年、「チェルナボダ原発のトリチウム除去施設の建設事業」の受注により、両国間の原発分野における協力が発展していることで共感し、今回結ばれた原発協力了解覚書（ＭＯＵ）を土台に、協力を拡大していくことにした。

また、北朝鮮の挑発やロシアと北朝鮮の軍事協力を糾弾し、北朝鮮の非核化や人権改善のために国際社会と共に緊密に協力することで合意した。変化している国際情勢の中、韓国と欧州の協力が重要になっているという認識の基、インド・太平洋地域および、韓国と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の協力強化に向け、共に取り組むことにした。

両首脳は、両国間の協力をより戦略的かつ未来志向的に発展させるため、「韓国・ルーマニア間の戦略的パートナー関係強化に関する共同声明」を採択した。

２０１４年に大統領に就任したヨハニス大統領は、今回初めて韓国を訪問した。尹大統領は昨年７月、ＮＡＴＯ首脳会議に出席するため、リトアニアの首都・ビリニュスを訪れ、ヨハニス大統領と会談したことがある。

xuaiy@korea.kr