政策

2024.10.16

発言する尹大統領=大韓民国大統領室

発言する尹大統領=大韓民国大統領室


[ソ・エヨン]

韓国政府が済州特別自治道を世界的な文化観光・レジャー都市にするため、新港開発、アーバン・エア・モビリティ(UAM)試験運用区域の指定、海女漁業の保存、耽羅文化遺産研究センターの建立などを推進する。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は15日、済州島で、このような内容で討論会を開いた。

尹大統領は冒頭発言で、済州島発展に向けた3つのビジョンを提示した。3つのビジョンとは、「連結と特化を通じた観光発展」「クリーンとイノベーションをけん引する産業成長」「実質的な変化に焦点を合わせた生活条件の改善」。

このため、済州島を「空を飛ぶタクシー」UAM試験運用区域に指定し、新港を建設して海運物流―やクルーズの拠点にする計画だ。

UAMとは、電動垂直離着陸(eVTOL)技術を使って人や物資を輸送する都市交通システムの古都。韓国産業の活性化に向け、UAM試験運用区域の指定を進めてきた済州島は、漢拏山や城山日出峰といった高地帯の観光資源を保有しており、UAMと観光の連携に有利な条件をそろえていると評価されている。

尹大統領は「済州島のクリーンエネルギーとクリーン産業の革新を積極的に後押しし、済州島が無炭素エネルギー転換の成功例になれるようにする」とし、「済州島で実施される大規模なグリーン水素実証実験事業に、2026年までに560億ウォンを投入し、韓国の現状に合ったグリーン水素生産技術を確保するよう支援する」と述べた。

また、済州島の海女漁業を世界に知らせ、子孫に伝承されるよう、国レベルの支援を行う予定だ。国立耽羅文化研究センターを設立し、済州島の有形・無形遺産を体系的に調査・研究し、観光コンテンツとして開発できる基盤作りも予定している。

xuaiy@korea.kr