名誉記者団

2024.10.08

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【文=鈴木 理麻】

10月9日、皆さんは何の日かご存知でしょうか?

ハングル(한글)の日なのです。

ハングルは韓国語で使用される文字です。

ハングルは24文字で構成されており、10の母音と14の子音のパーツを組み合わせて文字を作ります。

ハングルは朝鮮王朝の第4代目の王である世宗(セジョン)によって作られました。
ハングルが完成する前までは中国の文字である漢字を借りて韓国語を表記しておりましたが、漢字では韓国語の構造や特徴を十分表せないという使用の不便さから新しい文字を作ることとなりました。

「ハングル」という名前で呼ばれるようになったのは1913年からで、韓国の国語学者である周時経(ジユ・シキョン)によって名づけられたと言われています。

「ハン」には「偉大な」、「グル」には「文字」という意味があるそうです。

さて、私はハングルの日を記念して開催される『ハングルカリグラフィーコンテスト2024』というのを知り、応募してみようと思いました。

ハングルカリグラフィーコンテストは駐日韓国文化院が主催のイベントで、今年で4回目の開催だそうです。

応募要項には、好きな韓国の単語やことわざ・歌の歌詞などを鉛筆やペン、パソコンなどを使って自由に書いてください。とありました。

そこではじめに、「何を使って書いてみようかな?」と悩みましたが、私の趣味であるビーズ刺繍で字を書いてみようと考えました。

次に、「何について書いてみようかな?」と思いましたが、これについては意外にも、サクッと決めることが出来ました。

それは、家で柚子を食べた後の種です。濡らしたキッチンペーパーで包んで何日か置いてみたところ、そこから何と芽がでてきて、とても感動したことを思い出したんです。

種は生きている、種から植物の生命力を感じました。この感動を記念にしてみようと思いました。

おのずと書く字は『씨』(種の意味)に決まりました。そう、씨から根や茎・花が咲く様子をビーズで表現する作品に決めたのです。

そんな経緯から、毎日ビーズと向き合うこと1時間半、1週間かけて自分の作品が完成しました。そうやって出来上がった作品を応募しました。

今年のハングルカリグラフィーコンテストは学生部門298作・一般部門234作の合計532作の応募があったそうです。

その結果、な、なんとありがたいことに私の作品は一般部門の優秀賞をいただくことができました。

まさか私の作品が選ばれるなんて、つゆほども思っていなかったので本当に驚きました。すごい倍率だったのです。選んでくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、その作品がこちらです。

駐日韓国文化院がハングルの日を記念して主催した「ハングルカリグラフィーコンテスト」で優秀賞をいただきました=鈴木 理麻

駐日韓国文化院がハングルの日を記念して主催した「ハングルカリグラフィーコンテスト」で優秀賞をいただきました=鈴木 理麻


ちなみに種から育った芽はどうなったかというと、15センチくらいの大きさになり今も成長を続けています。