社会

2016.03.22

京義中央線の「読書の風列車」で本を読んでいる乗客

京義中央線の「読書の風列車」で本を読んでいる乗客



走る電車内に読書の風が吹く。

京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)の汶山(ムンサン)駅から楊平(ヤンピョン)龍門(ヨンムン)駅をつなぐ京義中央線の124km区間に「読書の風列車」が走るからだ。

読書の風列車の客室一両には書籍がぎっしり詰っている。4つの本棚に人文、小説、詩集、童話などの書籍5百冊余りが並んでいる。そのとなりに設置された4台の端末には多様なジャンルの電子書籍が入っている。

今年1月から運行を開始した「読書の風列車」の外壁には「本が未来だ」「本でひとつになる世界」とのスローガンと共にドアが開く度に本が開くような絵が描かれている

今年1月から運行を開始した「読書の風列車」の外壁には「本が未来だ」「本でひとつになる世界」とのスローガンと共にドアが開く度に本が開くような絵が描かれている



列車に乗り込んだ乗客たちは、予想もしなかった小さい図書館が登場すると皆「驚いた」「すごく良い」という反応だ。ある乗客は「本があって長旅を退屈せずに済みそうだ。目的地までスマホをいじる代わりに、少しの間でも本を読む機会を与える良いアイディアだ」と話した。

この走る小さい図書館では毎月「作家との出会い」「ブックコンサート」など有益な読書関連イベントも開催される。別途の追加利用料はなく、電車代だけで自由に利用できる。

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乗客たちが「読書の風列車」の本棚に並んでいた本を取り出して読んでいる

乗客たちが「読書の風列車」の本棚に並んでいた本を取り出して読んでいる



読書の風列車は平日に2回、週末・祝日には3回運行される。汶山駅発龍門駅行きの列車は平日6時34分・12時31分、週末は6時26分・12時30分・18時17分に出発する。龍門発汶山駅行きの列車は平日9時41分・15時38分・20時24分で、週末は9時31分・15時31分・20時21分(徳沼駅発)にある。

図書館のように演出された「読書の風列車」の一面

図書館のように演出された「読書の風列車」の一面

ある乗客が本棚のとなりに設置された電子ブック端末を利用している

ある乗客が本棚のとなりに設置された電子ブック端末を利用している

「読書の風列車」に据え付けられた端末には多様なジャンルの電子書籍が入っている

「読書の風列車」に据え付けられた端末には多様なジャンルの電子書籍が入っている



記事・写真:コリアネット ソン・ジエ記者
翻訳:イム・ユジン
jiae5853@korea.kr