社会

2022.08.18

大韓民国政府招請奨学生の帰国歓送別会で記念撮影する外国人留学生ら=18日、京畿道・城南、国立国際教育院

大韓民国政府招請奨学生の帰国歓送別会で記念撮影する外国人留学生ら=18日、京畿道・城南、国立国際教育院


[キム・ハヨン]

教育部と国立国際教育院は18日、 京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市にある国立国際教育院で、韓国内で学位を取得した政府招請外国人奨学生の卒業を祝う帰国歓送別会を開催した。

大韓民国政府招請外国人奨学事業(GKS,Global Korea Scholarship)で今年学位を取得して帰国する学生たちは474人。110カ国・地域から選ばれ、韓国の64の大学で勉強した。

29人は学士、381人は修士、61人は博士の学位を取得し、3人は研究課程修了となった。

大陸別でみると、アジア出身が249人(52%)と最も多く、次いでアフリカ82人(17%)、欧州79人(17%)、アメリカ64人(14%)の順。専攻別でみると、人文社会系269人(57%)、自然工学系187人(39%)、芸能系・体育系18人の順で多かった。

外国人奨学生の中には、韓国で学んだことに基づいて具体的な成果を上げた人もいる。

培材大学校で韓国語教育学の修士を取得したスリランカ出身のDilani氏は、自国の韓国語学習者を対象とした教育用アプリケーションを開発した。このアプリは今月末からスリランカの中学2校で試験的に活用される予定。

1967年から開始されたGKSは、世界の優秀人材を韓国に招請し、韓国の大学・大学院で学位を取得するよう支援する事業で、これまで7千400人あまりが参加した。

米国の非政府組織(NGO)、北朝鮮人権委員会(HRNK)のグレッグ・スカラト―(Greg Scarlatoiu)氏、タイのチュラーロンコーン大学で韓国語学科長を務めるSupaporn Boonrung氏などがGKSで勉強した。

同部のパク・チヨン国際協力官は「慣れない環境で勉強した皆様、心からお祝いする」とし、「韓国での経験が重要な(自分にとって)財産となって、自分の国と韓国をつなぐ架け橋の役割を果たす人材に成長してほしい」と述べた。

hayeounk8@korea.kr