政策

2024.06.21

「手首ドクター9988」の利用者が100万人を突破したことを記念するイベントで、無動力トレッドミルにチャレンジするオ・セフンソウル市長(右から2番目)=18日、光化門広場、ソウル市

「手首ドクター9988」の利用者が100万人を突破したことを記念するイベントで、無動力トレッドミルにチャレンジするオ・セフンソウル市長(右から2番目)=18日、光化門広場、ソウル市


[ソウル=アフメットジャノバ・アイスル]

「選手の皆さんは入場してください"」
司会者の合図に従い、参加者たちはトレッドミルに向かった。音楽に合わせて準備運動を行った後、安全に関する注意事項の説明を聞いた。みんな気合満々だ。いよいよチャレンジが始まった。

今月18日、ソウル・光化門(クァンファムン)広場には世宗(セジョン)大王の銅像の前に100台の無動力トレッドミルが設置された。この日の気温は30度を超えたが、市民たちは暑さに負けず一斉に動き始めた。子供や80代の高齢者、外国人など多くの参加者が集まった。

市民たちが光化門に集まったのは、「無動力トレッドミルウォーキングチャレンジャー」に参加するためだ。ソウル市が進める健康管理サービスの「手首ドクター9988」の利用者が100万人を突破したことを記念して開催された。吳世勳(オ・セフン)ソウル市長をはじめ、「フィジカル100シーズン2」の最終優勝者であるアモティと準優勝者のホン・ボムソク、運動ユーチューバーのシム・ウトゥムなどが参加した。20分間に歩いた歩数を換算して寄付する、というルールで行われた今回のイベントには、1650人が参加した。

「手首ドクター9988」は、ソウル市が2021年にスタートした健康管理プログラムだ。専用アプリでウォーキングポイントを付与し、健やかな生活習慣が身に付くように支援する。「9988」というネーミングは、韓国語のゴロ合わせで、「99歳まで元気に過ごそう」という意味だ。

ソウル市は既存の「男女妊娠準備支援事業」と「初期不妊夫婦の健康管理支援事業」と並行し、9月にメタボリックシンドロームの管理とメンタルヘルスケアのサービスを開始する。来年からは禁煙管理サービスを提供する。市民に向けた健康管理サービスをさらに多様化する計画だ。

ソウルだけでなく、全国の地方自治体でも市民の健康管理や生活の質の向上に向けて多様な事業を展開している。

釜山(プサン)市は、2022年から「町内クリニック、メンタルヘルスケア連係モデル事業」を運用している。非精神科の1次医療機関で患者を診療する際に、うつ病や自殺の危険性が疑われる患者がいた場合、精神医療機関や精神健康福祉センターに連携する事業だ。

京畿(キョンギ)道は、10月まで9つの市郡で「威風堂々と歩こう」というキャンペーンを行う。先月、光州(クァンジュ)市がこのキャンペーンのスタートを切った。また、今年の特化事業として、24の市郡の保健所と「京畿道高齢者健康同行ウォーキングプログラム」も運用している。

全羅北(チョルラブク)道特別自治道は、日常生活で健康づくりができるように、生活改善の事業を進めている。禁煙クリニック、メタボリックシンドローム予防、口腔保健、癌の定期検診などが代表的だ。特に、健康管理を疎かにしやすい高齢層や慢性疾患の患者を対象に、情報通信(AI・IOT)を活用した高齢者ヘルスケア事業と保健所モバイルヘルスケア事業などを全市郡に拡大して施行中だという。

韓国人の期待寿命が80歳を超え、100歳となった。韓国政府や各自治体も、市民の健康管理と健やかな暮らしのための取り組みに尽力している。


「3代が共にする健康フェスティバル」を訪れ、「威風堂々と歩こう」キャンペーンに参加した市民たち=先月18日、京畿道・広州市、広州市

「3代が共にする健康フェスティバル」を訪れ、「威風堂々と歩こう」キャンペーンに参加した市民たち=先月18日、京畿道・広州市、広州市


aisylu@korea.kr