日本で1000万人の観客を動員した在日韓国人イ・サンイル監督の新作映画『国宝』が19日、韓国で公開された。写真はイ監督(中央)の映画『国宝』の撮影現場の様子=メディアキャッスル
映画『国宝』は、日本の伝統芸能・歌舞伎の役者の中で、女形(女性の役を演じる男性の役者)に人生を捧げた男二人の50年にわたる友情と葛藤を描いた作品=映画『国宝』公式サイト
映画『国宝』の一場面=メディアキャッスル
歌舞伎は役者の芸名と役割が代々世襲され、血筋を中心に厳格に継承されるのが特徴だ。しかし、『国宝』は単に歌舞伎そのものを照らし出すだけではなく、正当な「血筋を引く者」と類まれな「才能を持つよそ者」が芸でしのぎを削る中、アイデンティティとルーツについて考えさせる問いを投げかける。
イ監督は「私が韓国にルーツを持つ在日韓国人だということがこの映画に直接関係しているとは言えないが、『血筋を引く者とよそ者』という物語の構造は、私が生まれた時から背負ってきた宿命と重なる部分がある」とし、「他のどの国よりも韓国の観客にそうしたことを深く共感してもらえれば嬉しい」と述べた。
『国宝』は、来年の第98回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門 の日本代表作品に選出された。
イ監督は「このような芸術は、日本だけにあるわけではない。オペラ、シェイクスピア劇、ハリウッド映画にも深い歴史がある」とした上で「自分の人生を捧げて芸に磨きをかける人たちは一見華やかに見えるが、その裏には暗い影もある。光と影を抱えた人生は、どこでも普遍的に興味を引く題材」と述べた。
『国宝』は、韓国で19日に公開された。
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