アイマム江東・伝統遊び館でユッを投げている子ども=12日、ソウル
[ソウル=ホン・アンジ]
[写真=イ・ジョンウ]
「おばあちゃん、お先にどうぞ」
12日午後、ソウル市江東(カンドン)区の「アイマム江東(ソウル型キッズカフェ・岩寺1洞店)」の庭では、韓服に身を包んだ子どもたちが伝統遊びに興じた。順番を譲り合う微笑ましい光景に、周囲には自然と笑顔が広がった。
旧正月に合わせて開催されたこのイベントは、子どもたちが伝統文化を体験し、家族の絆を深めることを目的として行われた。子どもたちは大きなユッ棒を勢いよく投げ、チェギ(羽根)をを蹴って体を動かし、投壺(トゥホ)では真剣な表情を見せていた。
正月は、家族が一堂に会して互いの健康と幸せを祈る大切な時間だ。スマートフォンやゲームに慣れ親しんだ現代の子どもたちにとって、家族で楽しむ「伝統遊び」は、他者への思いやりやルールを学ぶ貴重な機会となっている。
チェギ蹴りや投壺などの伝統遊びを楽しむ子供たち=12日、ソウル
◇ 「向き合う眼差しに感じる温かな心」
親たちが挙げる伝統遊びの魅力は、子どもと共感し合う「温かい関係」にある。デジタルの画面越しではなく、家族と目を合わせ、声に耳を傾け、共に笑い合う。そこには、生き生きとした「人のぬくもり」を分かち合う時間が流れている。
また遊びの場は、子どもたちがしなやかな心を育む学びの場でもある。思うようにいかなくても「もう一度挑戦しよう」と明るく笑い飛ばし、次の機会に向けて前向きに切り替える力を養う。
さらに状況に応じて、家族で作戦を練り、コマの進め方を相談することで、子どもたちの思考力が鍛えられる。指先だけでなく全身を使って遊ぶ伝統遊びは、身体機能の発達にも寄与している。
母親と一緒に願いを込めて祈る子ども=12日、ソウル
◇ 「一緒に遊ぶ時間こそ、最高の宝物」
今年の旧正月、子どもたちにとって最も価値ある体験は、何よりも「家族と共に楽しく遊ぶこと」そのものかもしれない。知識を教え込もうとするよりも、ただ一緒に遊ぶことで、自然と思いやりの心や優しさが育まれるからだ。
自分の番を静かに待つ忍耐、チームを懸命に応援する熱意、そして仲間と交わした約束を重んじる誠実さ。伝統遊びに宿るこれら一つひとつの所作が、子どもたちの心を豊かに育む。
今年の連休は、子どもたちと同じ目線で思い切り遊んでみてはいかがだろうか。互いに声を掛け合い、笑い合うひとときは、お年玉よりもずっと温かく、心に深く残る思い出になるだろう。
shong9412@korea.kr