文化

2026.03.07

25日にリニューアルオープンする「国立中央博物館」の書画室。報道陣が「日月五峰図」を鑑賞している=イ・ジョンウ

25日のリニューアルオープンを控えた国立中央博物館の書画室。「日月五峰図」を鑑賞する報道陣の様子=イ・ジョンウ


[ソウル=シャルル・オデゥアン]

国立中央博物館の書画室が26日、半年間の準備期間を経てリニューアルオープンする。

書画とは、文字と絵画を総称する言葉であり、紙・筆・墨を媒介とする東アジア伝統の芸術だ。古来より「書画同源」として、文字と絵のルーツを同一視する認識が受け継がれてきた。

今回、一新された書画室は、展示構成から空間デザインまでを全面的にリニューアル。作品のコンディション維持を優先し、数カ月おきに展示内容を更新し、韓国美術を代表する書画家の名作に光を当てるテーマ展示を順次開催していく。 

同室では、韓国の書道をはじめ、昔の詩文や批評文、朝鮮時代の肖像画など、様々な書画を鑑賞することができる。博物館が所蔵している作品だけでなく、これまで公開の機会が限られていた個人の所蔵作品もお披露目される予定だ。

国立中央博物館のユ・ホンジュン館長は25日、リニューアルに伴う記者懇談会で「一度展示した絵画は3カ月で撤去し、その後6カ月から1年間の休止期間を設けて保存に万全を期す」と説明した。

また、「これまでは、随時作品を入れ替える運営だったため、来場者にとって展示内容が事前に把握しにくかった」とし、「今後は、3カ月ごとに特色あるテーマを設定し、展示の方向性を明確に打ち出す」と話した。

国立中央博物館にあるチョン・ソンの朴淵瀑布(左)」とチョ・ヨンソクの「雪中訪友図(右)」

国立中央博物館にあるチョン・ソンの朴淵瀑布(左)」とチョ・ヨンソクの「雪中訪友図(右)」


リニューアル後、初のテーマ展示には、朝鮮時代後期の「絵画黄金期」をけん引した「鄭敾(チョン・ソン:1676~1759)」に焦点を当て、計70点の作品が観覧客を迎える。開催期間は4月26日まで。

1711年、当時36歳だったチョン・ソンは、友人らと金剛山(クムガンサン)をめぐり、その絶景を絵に収めた。全13点の作品を綴った画帖が「辛卯年風楽図帖」だ。また、晩年の傑作として名高い「朴淵瀑布」も20年ぶりに公開される。チョン・ソン特有の筆さばきで描かれた巨大な滝は、観る者を圧倒する凄まじい存在感を放っている。

チョン・ソンと長年親交の深かった、チョ・ヨンソク(1687~1761)の代表作である「雪中訪友図」も併せて公開される。冬の夜、雪道を踏みしめ訪ねてきた友人と語らう情景を描いた作品だ。作品には、朝鮮時代の上流階級である「士大夫(サデブ)」が尊んだ高潔な文人精神と、風雅な趣が色濃く反映されている。

ソウル・龍山(ヨンサン)区に位置する国立中央博物館の書画室。報道陣が虎と鵲(カササギ)をユーモラスに描いた民画「虎鵲図」を鑑賞している

ソウル・龍山(ヨンサン)区に位置する国立中央博物館の書画室。報道陣が虎と鵲(カササギ)をユーモラスに描いた民画「虎鵲図」を鑑賞している


今回のリニューアルでは、最先端技術を取り入れた新たな試みも注目を集めている。3Dプリンティング技術を駆使し、昔の碑石に刻まれた書を精緻に再現。現代のテクノロジーを通じ、伝統的な書道の美を再解釈する新たな展示手法を披露する。

同博物館では今年、主要作家や特定の時代にスポットライトを当て、4回にわたるテーマ展示が書画第3室で開かれる。チョン・ソンとチョ・ヨンソクの展示を皮切りに、キム・ホンド(5月4日~8月2日)、キム・ジョンヒ(8月10日~11月29日)、朝鮮時代末期の絵画(12月7日~2027年2月28日)をテーマにした展示が順次開かれる。

ユ・ホンジュン館長は、「どの博物館においても、絵画は華のような存在である」とし、「観覧客の皆さんには、リニューアルオープンした書画室に気軽に足を運び、韓国の真価と書画の美しさを感じてほしい」と呼びかけた。

caudouin@korea.kr