食・旅行

2024.09.27

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モッパン(食事の様子を撮影した動画のこと)の元祖国であり、日常の挨拶で「ごはん、食べましたか」と聞くほど、食べ物に本気の国、韓国。全国各地では毎月、数多くの食まつりが開催される。KOREA.netは内部でアンケート調査を実施し、読者に紹介したい地方の食まつりを選定した。選ばれたまつりには、KOREA.net記者が実際に訪問し、現場の様子をレポートする。第5弾は、慶尚北道・聞慶(ムンギョン)市で行われた「五味子祭り」だ。

五味子は9月が旬。まだ枝に残る五味子=13日、聞慶市

五味子は9月が旬。まだ枝に残る五味子=13日、聞慶市



[聞慶=イ・ギョンミ]
[写真=イ・ギョンミ]

「酸味・苦味・甘味・辛味・塩味」の5つの味がすることから名づけられた「五味子(オミジャ)」。

13日、市内の中心地から遠く離れている会場へ向かう。会場に近づくにつれ、会場へ向かう道中に、「自然の恵み、ヘルシーな贈り物・聞慶五味子」「聞慶五味子特別区域・東魯面」と書かれた大きな案内版が現れた。道路の両側には五味子の畑が広がっている。五味子に力を入れていることが伝わってきた。

会場の倉庫に積まれている五味子(左)、五味子のオブジェ=13日、聞慶市

会場の倉庫に積まれている五味子(左)、五味子のオブジェ=13日、聞慶市


取り立ての生の五味子や五味子のオブジェで、会場全体は真っ赤に染まっている。周りにある農家の壁には五味子の絵がたくさん描かれていた。さすが五味子の村だ。

年間1500トンの五味子を生産する聞慶は、韓国最大の五味子生産地。聞慶の五味子エキスは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が仏教界の関係者らに送った秋夕(チュソク)の贈り物に選ばれた。

同市のシン・ヒョングク市長は「30年前から聞慶で五味子が生産され、祭りが開催されてから今年で20年になった」とし、「自然に恵まれた東魯面は、五味子の最大生産地」と説明した。

電動カートで購入者と五味子の清を運んでくれる様子=13日、聞慶市

祭りの様子。電動カートで購入者と五味子の清を運んでくれる=13日、聞慶市


祭りで最も人気を博したのは、五味子をその場で洗って清にするブースだった。五味子と砂糖を一緒に購入すれば作ってくれる。「清」とは、果物などを砂糖と一緒に発酵させたもの。長時間熟成させて、お茶として飲んだり料理に活用する。

こうやって出来上がった五味子の清は、その重さなんと10キログラム以上。どうやって運ぼうか悩んでいると、目の前に電動カートが現れた。購入者と荷物を乗せて、駐車場まで運んでくれるスペシャルサービスだった。

五味子を利用した様々な食品が販売されるブース=13日、聞慶市

五味子を利用した様々な食品が販売されるブース=13日、聞慶市


キンパやかき氷など、五味子を利用して作られた料理が味わえる「聞慶五味子・味覚体験館」も、来場者の足が絶えなかった。また、五味子以外にもリンゴやキノコといった聞慶の特産物を販売するブース、会場の横に流れる小川に足をひたすことができる水上ラウンジなどが設置されていた。

次は、「聞慶五味子祭り」に対する筆者の5つ星評価。


km137426@korea.kr