名誉記者団

2021.06.11

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韓国で人気のあるアイスアメリカーノ=アサダル・共有マダン


[大阪=くの みさき(日本)]

韓国のドラマやアイドルが好きな方は、韓国人がコーヒーを飲んでいるシーンをよく目にするかと思います。韓国はカフェ大国とも言われるほどカフェの数が本当に多いんです。韓国の国会立法調査処が発表した報告書によると、2018年時点の韓国全国のコーヒー専門店数は8万3445店。

日本の場合、総務省統計局の「平成28年経済センサス活動調査結果」によると、2016年の日本全国の喫茶店(主としてコーヒー、紅茶、清涼飲料などの飲料や簡易な食事などをその場所で飲食させる事業所)数が6万7198店舗ということが発表されています。

日韓とも少し前のデータにはなっていますが、韓国の面積は日本の約4分の1、人口は約5135万人(日本は約1億2557万人)という点を踏まえると、韓国にあるカフェがどれほど多いのかお分かりいただけると思います。

そんなカフェ大国韓国ですが、カフェで頼む飲み物といえば「アメリカーノ」が定番中の定番なんです!アメリカーノとは、エスプレッソを水で薄めたもので、日本人が飲むと少し薄いと感じるかもしれませんが、韓国の街中ではいたるところでアメリカーノが販売されています。韓国でも日本でも同じように高い人気を誇るカフェチェーン店として、「スターバックス」が挙げられます。

2019年の韓国スターバックス年齢別人気飲料=韓国のスターバックス公式YouTubeチャンネル(翻訳:くの みさき)


ここで韓国のスターバックス公式YouTubeチャンネル「Starbuks Korea」にアップされた「[스벅TV] 돌체 라떼 좋아하는 내 입맛은 몇 살?! | Ep.23」([スタバTV]ドルチェラテが好きな私の味覚は何歳?!|Ep.23)を紹介します。この動画では韓国で2019年に調査された年齢別のスターバックス人気メニューが紹介されています。翻訳した写真を見ていただいてもわかるように、10代~50代以上まで、すべての年代において一番人気があるのは「アメリカーノ」なんです。10代でもアメリカーノが人気なのは驚きですよね。

アメリカーノが人気な理由の一つとして、手軽に入手できるという点が挙げられます。もちろんお店によっては値段設定が高いカフェもありますが、最近韓国では量が多くて安いアメリカーノを提供するチェーン店がたくさんできました。

빽다방(ペクタバン)のアイスアメリカーノのサイズ見本=빽다방公式インスタグラム(翻訳:くの みさき)


韓国の人気料理家ペク・ジョンウォンさんが手がけるコーヒーチェーン店「빽다방(ペクタバン)」ではアイスアメリーカーノがなんと約625ml入って2千ウォン!日本円で約200円です。さらに「빽다방(ペクタバン)」では増量の빽사이즈(ペクサイズ)というのがあり、それはなんと900ml 3千ウォン(約300円)という破格の値段!

日本のスターバックスには「ショート▶トール▶グランデ▶ベンティ」というサイズ展開がありますが、ベンティサイズでも590mlなので、韓国のアメリカーノの安さと大きさがお分かりいただけるかと思います。テイクアウト専門のお店などではアメリカーノ900ウォン(日本円で約90円)という看板もよく目にします。なんとも驚きの値段ですが、気になる方は機会があれば飲んでみてください。

ここまでカフェ大国韓国のアメリカーノについて述べてきましたが、ここで面白い言葉を紹介したいと思います。アメリカーノを注文する機会が多い韓国では、アイスアメリカーノ(아이스 아메리카노)という言葉が長いので、アア(아아)と略す時があります。注文するときに実際にアア(아아)と使う人は滅多にいないと思いますが、友達と「何飲む?」「私はアア」という会話をすることはよくあるそうです!「アア」という二文字に意味があると思うとなんか面白いですよね!

さらにコーヒーに関連した面白い略語を紹介します。冬は日本よりも寒い韓国ですが、なんと冬でもアイスアメリカーノを好んで飲む人が多いんです!そこから「凍って死んでもアイスアメリカーノ」(얼어 죽어도 아이스 아메리카노)という言葉の略「オルチュガ(얼죽아)」が造語としてつくられました。こんな言葉ができるくらいアイスアメリーカーノが人気なんですね。

日本にも続々と韓国風カフェがオープンしてきましたが、本場韓国にはいたるところにお洒落なカフェがたくさんあります。韓国に行けるようになれば、お洒落なカフェ巡りや安い「アア」探しなどを通して、カフェ文化を楽しんでみてください。

*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr