ミュージカル公演のイラスト=iclickart(上記の写真は著作権法によって保護されています。無断転載、転用、複製などの二次利用を固く禁じます。)
[ソウル=せきねみき(日本)]
K-cultureに対する関心の高まりから、音楽、食べ物、ファッションなど多様な文化が人気を集める今日この頃。K-POPに劣らず、密かに熱烈なファンを持つ分野がある。K-musicalだ。
ソウルの鐘路に位置している「大学路」=韓国観光公社出典
アジアの中では珍しく、ブロードウェイやウェストエンドのような劇場密集地区「大学路(テハンノ)」が存在する韓国では、舞台公演は国家的な文化として社会の一部となっている。韓国人、少なくともソウルに在住する人にとって、大学路という名詞が「舞台/公演」を自動的に連想させるという事実が、それらの裏付けとも言えるだろう。
また、韓国の舞台が他国と差別化されるポイントが「独創性」だ。K-POPの爆発的な人気の核心ともなる「韓国にしか出来ない表現」型にはまらない、演出や俳優の演技がK-musicalの人気に拍車をかけたのである。元女性アイドルグループググ団のメインボーカルを務めていたキム・セジョンが、ミュージカル「レッドブック」に出演して彼女の安定した歌唱力や演技力に観客はスタンディングオベーションを受けた。このように韓国のミュージカルは実力派のアイドルや俳優が公演する場合もある。
実際に韓国で作成されたオリジナル作品の多くは、日本をはじめ中国、さらにはオフブロードウェイまで。ライセンス化され、世界へと広がっている。
9月からスタートするミュージカル「#チャミ」=ミュージカル「#チャミ」公式ホームページ
最近では、制作会社PAGE1とイ・ジナPDによる創作ミュージカル「#チャミ」が韓国本国での初演を終えて間もなく、日本でのライセンス公演が決定。今年9月より、東京(自由劇場)で幕が上がる。他にも、「maybe happy ending」「SMOKE」など数多くの作品が日本で上演され、熱い声援を受けてきた。
韓国で政府もこのような、K-musicalに対する声援に応え2017年度より、韓国の公演芸術を世界へと発信する「welcome daehakro」を運営してきた。コロナの影響を受け、昨年度よりオンラインでの運営を余儀なくされたが、人々の懸念とは裏腹に前年対比より多くの人がホームページやSNS、ユーチューブなどで参加したという。
敷居が高く、近付き難いと考えられていたミュージカルや劇などの舞台芸術。 最近ではK-POPアイドル歌手の出演や、「ジュークボックスミュージカル」(既存の曲を利用しミュージカル化したもの)なども増えており、舞台がより身近なものと変化した。。
世界に誇る、「K-culture」そして「K-musical」。舞台のみが持つ魅力と、他にはない、韓国ならではの舞台を一度楽しんでみてはいかがだろうか。
welcome daehakro小品=せきねみき撮影
また、上記にて紹介した「welcome daehakro」は今年度もオンラインにて実施予定だ。日時は9月27日(月)より、10月29日(日)となっており、「welcom k-stage」7月より11月までの間、最終金曜に韓国舞台作品をオンラインにて配信するなど、様々なプログラムが用意されている。 詳細は「welcome daehakro 2021」公式HPにて。
http://welcomedaehakro.com/main.php
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr