ひと

2015.04.22

박경철 익산시장은 “익산은 한국에서 4번이나 도읍이 되었던 도시”며 “사람에게 이로운 곳”이라고 강조했다.

益山市のパク市長は、「益山は、4度も都邑になったことがある、人に有益な街」と強調する



「イクサン(益山)は人に有益な街」
益山市のパク・キョンチョル市長は同市をこう定義する。パク市長は、「益山はその名の通り、多くの人を有益にするという古朝鮮の“弘益人間”の魂が息づく街」と語る。人のためにという精神は、益山市の主要政策にも反映されている。特に、益山市と中央政府が共同で推進する「国家食品クラスター」も、人を有益にするための計画だということが強調されている。「国家食品クラスター」広報館をはじめ、益山市の所々には「益山がつくり、世界がつくる」というスローガンが掲げられている。これは、益山市に造成される「国家食品クラスター」が単なる食品産業団地にとどまらず、世界人口の増加に伴う食糧需要の増加と健康食品に対する需要の増加に歩調を合わせ、最適な条件で最高の農水産加工品・食品を生産し、世界の人々を有益にするという趣旨が込められている。

パク市長は、「馬韓の都邑だった益山は2千年の古都だ。益山を語らずしてチョンラ(全羅)道の歴史は語れない。百済の歴史の地である益山は、チュンチョン(忠清)南道プヨ(夫餘)及びコンジュ(公州)とともにユネスコ世界文化遺産への登録を控えている」と語る。そして、「国家食品クラスターをはじめとする多様な産業とともに、明らかにされたことよりもまだ秘められた物語のほうが多い益山は機会と未知の地」と強調する。

박경철 익산시장이 고조선부터 대한제국에 이르기까지의 익산의 역사를 설명하고 있다.

古朝鮮から大韓帝国に至るまでの益山の歴史について説明するパク市長



成長を続ける益山市についてパク市長に聞いた。

-益山はワングン(王宮)里遺跡と弥勒寺址に代表される百済文化が息づく街です。益山について紹介してください。

益山は、紀元前194年に古朝鮮の最後の王である準王が南進し、自らを「韓滉」と称して益山を最後の都邑としたほか、百済の武王(600~641)が王宮を建て、大きなことを成し遂げた地でもあります。そして、馬韓(紀元前1世紀~紀元後3世紀)と報徳国(674~683)の都邑でもあった益山は、韓国史で4度も都邑になった唯一無二の地です。また、高宗皇帝が建てた「大韓帝国」の国号は、 高宗実録に三韓の「韓」をとって名づけたという記録があり、現在の韓国の正式国号である「大韓民国」もそれに従っており、益山は韓国の国号の根源だといえます。

韓国で初めて貴金属産業団地が造成された益山では現在、「国家食品クラスター」の建設が行われています。また、ホナム(湖南)高速鉄道の開通で韓国の交通物流の中心に急浮上しつつあります。益山市を紹介するなら、「今日よりも明日が期待される、持続可能で未来志向の希望の街」です。

-益山は百済の古都であるにもかかわらず、新羅を代表する慶州、また同じ百済文化圏の夫餘や公州に比べて認知度が低いです。認知度を高めるために取り組んでいることは。

益山には百済唯一の王宮址である王宮里遺跡や弥勒寺跡など価値の高い歴史文化資源が豊富にありますが、それほど注目されることはありませんでした。

益山市の市政スローガンの一つが「2千年の歴史の古都、グリーンシティ益山」です。つまり、歴史文化都市を築くことが市政目標です。その一環として、多少遅くなったような気はしますが、弥勒寺址遺物展示館の国立博物館昇格を控えているほか、今年7月には弥勒寺址と王宮里遺跡のユネスコ世界文化遺産への正式登録を控えています。

책상에 서류가 가득 쌓여있는 분주한 일정을 보내는 박경철 익산시장은 “끊임없이 발전하고 개혁해야 한다”며 강조했다.

机の上に書類が山積みになるほどめまぐるしい日々を送るパク市長は、「絶えず発展し、改革しなければならない」と強調する



-益山市は国家食品クラスターに指定され、現在事業が推進されています。益山国家クラスターの役割とは。

益山国家食品クラスターのスローガンは、「益山がつくり、世界がつくる」です。スローガンに相応しく、世界の食品市場に先駆けて対応するための世界レベルの研究開発施設と食品産業の全過程(研究開発、製造、流通)を支援する企業環境が整備されます。益山国家食品クラスターには、すでに韓国の食品関連企業の多くが入居の意志を示しているほか、海外の企業各社も投資を行っています。

-益山市は、韓国最大の貴金属団地を基に貴金属産業に集中してきました。これまでの成果と今後の計画は。

1975年に造成された貴金属団地は、毎年7千万ドル以上を輸出するほど成長を続けてきました。宝石の街に相応しく、1989年から毎年「宝石ビッグフェスティバル」が開かれており、2001年には宝石博物館が建設されました。

また、2012年には新たに宝石加工団地が造成されたほか、貴金属業者の支援に向けたデザイン技術支援センターと賃貸型工場が2016年までに建設される計画です。また、これから10年間で100億ウォンの予算を投じて宝石テーマ観光地を本格的に開発する計画です。

-益山市は農業特産物統合マーケティングの一環として「益山タプマル」ブランドを有しています。PRをお願いします。

「タプマル」は、「タプ」と「マル」の合成語で、「タプ」は弥勒寺址石塔を象徴し、「マル」は山のてっぺん、つまり頂上を意味します。益山市の27の経営体が、共同ブランドの名誉をかけて機能性米や大麦米、スイカ、トマトなど33品目の農業特産物を生産、流通、販売しています。国家食品クラスターが完成すれば、益山市の優れた農業特産物を世界の人々が味わえるようになると思います。また、益山市ではムスリムのためのハラルフードの生産に向けて様々な条件を備えつつあります。

국가식품클러스터가 들어서게 되는 익산시의 시청에는 이와 관련한 플랜카드들이 걸려 있다.

国家食品クラスターが造成される益山市の市庁には、関連の垂れ幕が掲げられている



-外国資本を誘致する際にアピールする益山市のメリットとは。

益山市には国が指定した外国人部品素材専用工業団地があります。また、益山市は500万ドル以上投資する企業に対して最大で100年、工場敷地を無償で賃貸しているほか、最大で15%の報奨金を提供しています。また、法人税が3年で100%、2年で50%免除されるほか、地方税が15年で100%免除されます。

-益山市を初めて訪れる人々、特に外国人におすすめの観光地は。また、おすすめのご当地グルメや特産品は。

まず、三塔三金堂のアジア最大の寺院だった弥勒寺址や百済の美しさを垣間見られる王宮里の五重の石塔、王宮里遺跡、益山土城などです。

百済の遺跡の他にも、韓国の4大宗教の歴史の痕跡がそのまま残っているのが益山です。キム・デゴン神父が中国で受け取った司祭品を韓国に持ち込んだことを記念して建てられたナバウィ聖堂、弥勒寺をはじめとする数多くの仏教遺跡地、儒教的な伝統が残っていた時代にキリスト教の布教が行われていたドゥドン(杜洞)教会、円仏教中央総部と円仏教博物館があります。

ご当地グルメでは、韓国最高の品質を誇る米の一つである「タプマル米」で炊いたご飯のほか、ソドンマと紫サツマイモがおすすめです。また、益山の穀倉地帯を背景に発酵させた醤類もおすすめです。約3,500の伝統的な甕で自然発酵させたカンジャン(醤油)、コチュジャン(唐辛子味噌)、テンジャン(味噌)は、韓国の風味をそのまま届けています。

記事・写真:コリアネット チョン・ハン記者
hanjeon@korea.kr