中央災難安全対策本部の会議を主宰する行政安全部の全海澈長官=28日、ソウル、行政安全部
[ミン・イェジ、イ・ギョンミ]
全国の食堂やカフェなど、不特定多数が利用する施設に入る際に義務付けられていた「防疫パス」制度の運用が1日から停止された。これを受け、新型コロナウイルスワクチンの接種完了やPCR検査の陰性を証明するQRコードの提示が一時的に不要になる。
行政安全部の全海澈(ジョン・ヘチョル)長官は28日、政府ソウル庁舎で開かれた中央災難安全対策本部の会議で「オミクロン株の特性などを考慮し、1日から食堂やカフェなど不特定多数が利用する11種の施設に対し、防疫パスの適用を一時停止する」と述べた。
不特定多数が利用する11つの施設は食堂やカフェをはじめ、遊興施設・室内スポーツ施設・カラオケボックス・浴場・インターネットカフェなど。
これまで防疫パス用の陰性確認書の発給に力を尽くしてきた保健所が、高リスク群の感染者を管理することに集中するためである。韓国政府は今回の措置で、オミクロン株への対応強化を期待している。
全長官は「オミクロン株による感染拡大の影響により、1月の第3週から新規感染者数が毎週2倍増加している」とし、「去年末、デルタ株がピークに達した時期と比べると、1日あたりの平均新規感染者数は17倍以上増加したが、重症患者数や死者数、病床使用率といった重要な防疫指標は比較的安定している」と強調した。
また、迅速抗原検査キットに関し、「3月までに2億1千万人分の供給を予定しており、需給に問題はないだろう」とし、「今週から子供・生徒、社会的弱者などを対象に必要な検査キットを無料で配布し、薬局やコンビニなどにも十分な量を供給する」と説明した。
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