政策

2023.10.23

尹大統領に書面インタビューした内容を報じたサウジアラビアの有力紙アル・リヤド=アル・リヤドのウェブサイト

尹大統領に書面インタビューした内容を報じたサウジアラビアの有力紙アル・リヤド=アル・リヤドのウェブサイト


[エスラ・モハンマッド]

サウジアラビアを国賓訪問中の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、現地の有力紙「アル・リヤド」の書面インタビューに応じ、「サウジアラビアの潜在力と韓国の技術力が結合すれば、相互補完的な協力の可能性が無限に広がるだろう」と強調した。

尹大統領は、同紙が22日(現地時間)、1面に報じた「韓国・サウジ、堅固な友好協力関係」と題した記事で、「両国は政治・経済・文化など、様々な分野で協力の範囲を広げ、協力関係を深めてきた」とし、「サウジが新しい未来を開いている今が、両国間の関係を新たな段階へと跳躍させる適期」と明らかにした。

また、「サウジは韓国にとって第1の原油供給国であり、中東地域において最大の貿易相手国」と強調し、「国連をはじめとする国際舞台で、北朝鮮の核や韓半島問題に対する韓国の立場を支持してきた主要友好国のひとつ」と説明した。

尹大統領は、「両国は、エネルギー協力や資源の輸出入といった伝統的な関係を超え、プラント建設、水素供給網など、様々な分野へと協力を多様化している」とし、「K-POPといった韓国の芸術や公演、ドラマを楽しむサウジの若者は多く、昨年9月にはサウジ国内初の韓国語教育機関である世宗(セジョン)学堂がオープンした」と述べた。

尹大統領は、サウジが進めている改革指針「ビジョン2030」について、「韓国はサウジの国家発展戦略である『ビジョン2030』において重要な協力国家」とし、「『韓国・サウジビジョン2030委員会』は、両国経済協力の代表的なプラットフォームとして核心的な役割を果たしてきた」と評価した。

両国間の建設・インフラ協力に関して尹大統領は、リヤド市内にあるサウジの内務部庁舎を韓国の建設大手「現代建設」が建てたことに触れ、「今後、サウジが『ネオム』といった新都市を建設するうえでも、韓国の企業が良いパートナーになるだろう」と述べた。

韓国とサウジ間の炭素中立(カーボンニュートラル)協力強化への意志も示した。尹大統領は、「韓国の炭素中立時代への移行を前倒しするために、原発や水素など、高効率のカーボンフリーエネルギー(CFE)を幅広く活用し、二酸化炭素回収・貯蓄・有効利用(CCUS)を発展していきたい」とし、「サウジは再生エネルギーと天然ガスに基づいた水素生産において強みを持っているだけに、水素経済の実現に向けて両国が協力していくことを希望する」と述べた。

その上で、「サウジが国際舞台で核不拡散に対して確固たる支持を堅持してきただけに、韓国は北朝鮮の核・ミサイル挑発や開発を阻止するために、サウジと積極的に協力したい」と述べた。

ess8@korea.kr