科学技術

2026.01.30

ナラスペーステクノロジーが製作したK-キューブ衛星の実物大モックアップ。宇宙環境下での太陽電池パネルとアンテナの展開の様子を再現した=韓国天文研究院

ナラスペーステクノロジーが製作したK-キューブ衛星の実物大モックアップ。宇宙環境下での太陽電池パネルとアンテナの展開の様子を再現した=韓国天文研究院


[テレシア・マーガレット]

韓国が開発したキューブ衛星(K-RadCube)が、米航空宇宙局(NASA)の有人月探査プロジェクト「アルテミス2号」に搭載されることが決定した。同衛星は、宇宙放射線の観測任務にあたる。

宇宙航空庁と韓国天文研究院は29日、K-RadCubeの打ち上げに向けた地上準備を完了したと発表した。打ち上げは、2~4月中に米フロリダ州ケネディ宇宙センターで行われる予定だ。

NASAは、アルテミス2号の任務として、宇宙発射システム(SLS)とオリオン(Orion)宇宙船の試験飛行に取り組む。

K-RadCubeはオリオンステージアダプタ(OSA)に格納され、地球を取り巻く「バン・アレン帯」の宇宙放射線を高度別に精密測定する任務を担う。

任務中に収集されたデータは、今後の地球・月間移動において、宇宙放射線が有人飛行士の健康に及ぼす影響を分析するために活用される予定だ。

今回の打ち上げは、昨年5月に締結された韓米履行約定(IA)に基づく協力事業の一環で、主管機関を務める韓国天文研究院が衛星開発や放射線観測搭載体の製作、飛行認証、任務データの管理、終了後の廃棄に至るまで、プロジェクトの全プロセスを統括する。

宇宙航空庁のユン・ヨンビン庁長は、K-RadCubeについて「韓国が培ってきた深宇宙キューブ衛星の技術や運用能力を活かし、有人宇宙探査の基準を満たす安全性と信頼性を国際的に証明する重要な一歩となる」と強調した。その上で、「これを契機に、月や深宇宙探査における韓国の技術的貢献と役割をさらに拡大させていきたい」と語った。

margareth@korea.kr