韓半島南西海岸に位置する新安郡(シンアングン)全体がユネスコエコパークとして登録された。
環境部と国立公園管理公団は、ペルーのリマで19日に開催された第28回「人間と生物圏計画」の国際調整委員会で新安の多島海(タドヘ)エコパークの拡張登録案が最終承認を受けたことを明らかにした。
新安郡には1千以上の無人島と有人島がある。2009年には優れた生態圏保全に認められ一部地域がユネスコエコパークに登録され、この度は行政区域全体がエコパークとして拡張登録された。写真は新安郡を代表する島の1つである紅島
新安郡には有人島と無人島を含む1千以上の島がある。ユネスコは本来の状態を保っている原始林、山地と干潟の湿地、生物多様性、採取漁業、塩田などを持つ新安郡の黒山島(フクサンド)、紅島(ホンド)、飛禽島(ピグムド)などの一部地域を2009年5月にエコパークとして登録した。それ以降、生態系保全に対する住民の意識が変わり、地域社会から生物多様性を保つために努力してきた。そして新安郡は、エコパークの拡張登録を申し込んだ。
エコパーク(Biosphere Reserves)は、ユネスコが世界的にも豊かな生態系を持つ地域を選んだもの(エコパーク、世界遺産、ジオパーク)の1つ。ユネスコによる今回の決定で、新安郡のエコパークは従来の573.1㎢から行政地域全体の3,238.7㎢に拡大された。行政区域全体がエコパークとして登録されたのは全羅北道(チョンラブクト)の高敞(コチャン)に続いて2番目。現在、韓国には5つのエコパークがユネスコに登録されている。
牛耳島の砂丘
環境部は「この度の新安郡のユネスコエコパーク拡張は、地域社会の主導で国際的な保護地域の代表性をアピールして、保護地域への登録と活用を拡大していく先例になるはずだ」と述べた。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:新安郡(シム・チュンソブ、オ・ヒタク、チョン・ヒヨン作家)
翻訳:イム・ユジン
arete@korea.kr
新安郡は自然環境はもちろん美しい景色でも有名で、多くの観光客が訪れる。写真は紅島の秘境
花が満開した曽島の春
生態系が良く保全された新安郡の干潟
新安郡沿岸で漁師たちが海苔を採取している
人間の顔に似ているため「大いなる岩の顔」と名付けられた新安郡の荷衣島