社会

2022.12.29

2023年は「癸卯」年=聯合ニュース

2023年は「癸卯」年=聯合ニュース


[ユン・ダヒ]

訪韓予定のある外国人や韓国に滞在する外国人が知っておきたい2023年から変わることを紹介する。

ワーケーションビザ(仮称:デジタルノマドビザ)と、韓国文化(Kカルチャー)研修ビザが今年上半期にも導入される。ワーケーションビザは、外国人がリモートワークやテレワークをしながら1~2年間、韓国に滞在できるビザ。Kカルチャー研修ビザは、K-POPなどの韓国文化を関連機関で学ぶために訪韓する青少年に発給される。最大2年間、韓国に滞在できる。

韓国文化を楽しむ外国人たち=聯合ニュース

韓国文化を楽しむ外国人たち=聯合ニュース


自動出入国審査の対象が、7歳以上の韓国長期滞在外国人へと拡大される。従来は、17歳以上のみ対象だった。自動出入国審査を利用したい7歳以上~17歳未満の長期滞在外国人は、全国19カ所の登録センターを訪れ、事前登録する必要がある。14歳未満は、個人情報の第三者提供の同意のため、親などの法定代理人が関係を証明する書類、身分証などを所持して、本人と共に訪問しなければならない。

4月からは外国人登録証も変わる。新しい外国人登録証は、写真がカラーになり、サイズは大きくなる。また、QRコードから確認することもできるようになる。

ソウル市のバスと地下鉄の運賃が8年ぶりに値上げされる予定。ソウル市によると、4月末をめどに、300ウォン(約32円)値上げする方策を推進しているという。値上げされれば、地下鉄の初乗り運賃(カード基準)は1550ウォン、バスは1500ウォンに上がる。

仁川市に建設中の国立世界文字博物館が5月にオープンする。ハングルだけでなく、世界の文字を展示、研究するための同博物館は、2015年に文化体育観光部の支援事業に選ばれて以来、8年ぶりの開館となる。

ソウル市は文化財庁と共同で、景福宮の前に月台(宮殿の正殿などの前に置かれ儀式に使用された広い壇)などを復元する計画を推進している。2010年に一部は復元されたものの、その上にある車道のために完全復元はできなかった。2023年までに復元と周辺の整備を終える計画だ。

景福宮=iStock

景福宮=iStock


最低賃金が前年比5%増の9620ウォン(約980円)になる。月額に換算(月209時間労働)すると、201万580ウォンとなる。業種や国籍などに関係なく、すべての労働者に適用される。

今年6月からは「満年齢」を使用することになる。これまでは、生まれた年に1歳とし、新年を迎えるごとに1歳を加算する「数え年」が使われていた。このような韓国式年齢といわれる「数え年」は、混乱を招くという指摘があり、「満年齢」に統一することになった。

韓国で育児する外国人に役立つ情報もある。 慶尚南道(キョンサンナムド)教育庁は、今年から同地域内の公私立幼稚園に通う外国人児童のうち、外国人登録を済ませた3~5歳児を対象に学費を支援する。児童一人当たりの支援額は、公立幼稚園の場合1カ月に10万ウォン、私立の場合は同28万ウォン。児童の保護者が幼稚園を訪れて申請書を作成し、外国人登録証など関連書類を提出すれば、支援金の申請が可能。

daheeyun@korea.kr