社会

2026.02.18

農村振興庁は2009年から、韓国固有の乗用馬「RDA」の開発に取り組んでいる。

農村振興庁は2009年から、韓国固有の乗用馬「RDA」の開発に取り組んでいる。


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[写真=農村振興庁・国立畜産科学院]

農村振興庁・国立畜産科学院が16年以上かけて開発した「RDA乗用馬」が、K-乗馬の大衆化に向けて本格的に動き出した。韓国独自の技術で誕生した、たくましく美しい乗用馬だ。RDA乗用馬の登場は、韓国の馬産業が「観る競馬」から「楽しむ乗馬」へと進化したことを象徴している。韓国人の体型や感性に合わせて開発された馬は、新たな「K-スポーツ」の基盤を築く役割を担うだろう。

馬術文化が根付いた先進諸国では、馬場馬術やリハビリ、持久力競技など、目的に応じて用途別の品種が体系的に育成されてきた。

一方、韓国は、これまで自国独自の品種を持たず、競馬を中心に産業を拡大させてきた。その結果、競馬と乗馬が切り離されたまま発展を続けるという、構造的な課題を抱えることとなった。

こうした産業構造のギャップを埋め、韓国独自の乗馬モデルを完成させる取り組みが「RDA乗用馬」だ。

国立畜産科学院は2009年からRDA乗用馬の改良を積み重ねてきた。品種名は、開発機関である農村振興庁(Rural Development Administration)の英語の略称に由来している。

開発の目標は極めて明確だ。韓国人の体型や国内の環境に合った「国産乗用馬」を育成することにある。

▲ 제주도에서 풀을 뜯고 있는 'RDA승용마'의 모습.

済州島で草を食べる「RDA乗用馬」


RDA乗用馬は、在来の遺伝資源である「済州馬(チェジュマ)」と、競走馬として知られる「サラブレッド」を交配して誕生した。大型のサラブレッドと小型の済州馬の特性を生かし、韓国人の体格に合った「中型馬」を実現している。

RDA乗用馬の成体の体高(地面からき甲までの高さ)は、平均141.5cmである。外国産馬(平均162〜167cm)の威圧感を抑えつつ、済州馬の小さめの体格(平均115〜125cm)を補い、目標の145〜150cmに調整している。現在は、体高を微調整する最終段階にある。

馬の体格は、乗りやすさに直結する重要な要素である。体格の大きな外国産馬は、初心者や子どもには扱いが難しく、管理面でも相応の手間を要する。一方、RDA乗用馬は子どもや女性でも快適に騎乗でき、生活乗馬や教育、体験型乗馬に最適だ。

研究の対象は外見や体型にとどまらず、黒や黒白の斑毛(黒と白のまだら模様)といった特徴的な毛色を実現する遺伝子研究も進められている。さらに、生活乗馬に欠かせない温和さや忍耐力といった性格面でも高く評価され、「乗りやすい馬」としての基準を確立している。

RDA乗用馬は、すでに実用段階へと移行している。昨年12月、2頭が済州道自治警察団の騎馬警察隊に配属された。馬たちは観光地の巡回や交通指導、地域の安全確保を担う予定で、現在は都市部の騒音や人の多い環境に適応するための訓練を受けている。

国立畜産科学院は、この過程で得られる馬の行動データを蓄積し、運用の可能性を検証している。今後は公共、観光、生活などの幅広い分野において、RDA乗用馬の活用範囲を順次広げていく計画だ。

2026年、丙午(ひのえうま)の年を迎え、RDA乗用馬は韓国における馬産業の新たな基準を示す存在として注目を集めている。これまで競馬に偏重していた産業構造の重心を、生活や公共分野へと広げ、新しい可能性を提示している。

jihlee08@korea.kr