劇団温泉ドラゴンの第九回公演。
日韓三部作の第二弾です。
朝鮮王朝最後の王女、徳恵翁主(トッケオンジュ)は、1912 年に生まれ、21 年12 才で単身日本へ渡る。留学と称してはいたが、朝鮮に対する日本の同化政策の一環であることは明白であった。孤独の中、統合失調症を発症。31 年には旧対馬藩主・宗家の当主である伯爵宗武志へ嫁ぎ、32 年長女正恵が誕生。その後16 年間の入院生活、離婚、娘の死…その生涯は、韓国では近年になって研究が盛んとなり話題を集めているが、資料も少なく日本国内ではほとんどその名を知られていない、時代の波に飲み込まれた悲劇の王女にシライケイタが思いをめぐらせ、温泉ドラゴン独自の視点で描きだしてゆく。
本・演出 :シライケイタ
出演 :阿川竜一/いわいのふ健/阪本篤/清水直子/中村美貴/小嶋尚樹
公演日 2016年11月2日(水)~11月6日(日)
あらすじ
朝鮮王朝最後の王女、徳恵翁主(トッケオンジュ)。
1925年、若干12歳で単身日本へ。留学と称してはいたが、朝鮮に対する日本の同化政策の一環であることは明白であった。
孤独の中、統合失調症を発症。伯爵、宗武志との結婚。長女、正惠の誕生。
十六年間に及ぶ入院生活。離婚。娘の死・・・。
戦後、50歳にして念願の帰国を果たした時には、物言わぬ王女になっていた。
「日朝融和」の裏側で生きた、或る王女の物語。