韓国文化院

韓国文化院四谷庁舎オープン1周年記念コンサート パート4 

『韓国の風景』


韓国文化院四谷庁舎オープン1周年記念コンサートの第4弾は、日本の皆さんへ韓国伝統芸術を紹介しながら相互交流していただける公演「韓国の風景」をご用意いたしました。
 本公演は、韓国伝統芸術の美をご披露すると共に、その流れを継ぐ韓国芸術総合学校伝統芸術院の金海淑(キム・ヘスク)、梁性玉(ヤン・ソンオク)、朴銀英(パク・ウンヨン)及びその同僚と弟子が共に奏でる品格のある伝統芸術公演になることでしょう。
 また、世界的な規模とレベルを誇るソウル国際舞踊コンクールの成果と未来を検証する座談会と共に、韓日中の入賞者による祝賀公演をもご披露いたします。
 韓国伝統芸術の正統性と、未来へ向けた若い踊り手の跳躍を共にご鑑賞いただける素晴らしい舞台をどうぞお楽しみください。
       
◇ 日時:2010年8月18日(水)~19日(木)各日18:30開場 19:00開演
◇ 場所:韓国文化院ハンマダンホール(東京都新宿区四谷4-4-10、TEL03-3357-5970)
◇ 交通:東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅1番または2番出口から徒歩3分
◇ 主催:駐日韓国大使館 韓国文化院、ソウル国際文化交流会

<プログラム及び出演>

8月18日(水)~『韓国の風景』

題目 出演者 編成 作品解説
海を夢見るハマナス-夢金浦(モングンポ) 李智惠 カヤグム 韓国・黄海道(ファンヘド)地域の民謡である夢金浦打令(モングンポタリョン)をテーマに、25弦カヤグムで作った曲です。
千年万世 柳槿和
李智惠
タンソ
カヤグム
18世紀、室内演奏の空間であった律房(ユルバン)で演奏されていた音楽で、今日の感性で聴いても何の遜色もありません。悠然と流れる調べで2曲演奏します。
平調会相から上霊山 尹亨煜 ピリ ピリの独奏曲として広く知られている、遅いテンポの曲です。力強くありながら、柔らかいメロディの中に、朝鮮時代のソンビの孤高な気性を感じ取ることができます。
安基玉(アン・ギオク)流 カヤグム散調 フィモリとチニャン調 金海淑
李智惠
12弦カヤグム
25弦カヤグム
安基玉(アン・ギオク:1894~1974)の音楽的特徴がよく表れているフィモリとチニャン調の力強く、勢いのある曲に、25弦カヤグムの調べを新たに加えて二重奏として作られた曲です。 
シナウィ合奏 尹亨煜
柳槿和
申鉉植
尹虎世
李智惠
 
ピリ、テピョンソ
テグム
アジェン
チャンゴ
カヤグム
 
シナウィとはもともと巫俗儀式である「クッ」の伴奏音楽をさす言葉ですが、最近は舞台芸術の1つの形態を表すようになりました。シナウィの調べによる即興演奏を展開しきながら、合奏と独奏を繰り返すことにより音楽的生動感を作り出していきます。 
春鶯囀 朴銀英 伝統舞踊 朝鮮王朝の純祖時代、孝名世子が母親の40歳の誕生日を祝うために創作した踊りで、鶯を象徴する黄色い鶯衫を着て花紋席(花茣蓙)の上で踊ります。 
鶴舞 寪宋伊
李蕙先
伝統舞踊 純潔を意味する鶴の仮面をつけ、その優雅さを控え目な動作で表現します。重要無形文化財第40号に指定されています。
太平舞 梁性玉 伝統舞踊 国の豊作と太平聖代を祈願するための舞で、威厳があり格調の高い仕上がりになっており、重要無形文化財第92号に指定されています。
宮中剣舞 李英恩
李蕙先
李志明
金㥠凉
伝統舞踊 新羅時代の人々が、愛国少年・黄侶朗(ファン・チャンラン)を称えるために、彼の仮面をつけて踊るようになったことに由来があると言われている踊りで、宮中宴礼の場でよく披露されました。
散調 梁性玉 伝統舞踊 遅いテンポから徐々に速くなっていくリズムと、多彩な旋律の変化をもつ器楽独奏曲の散調の音楽性が踊りとして表現されます。
處容舞 李英恩
李蕙先
李志明
金㥠凉
寪宋伊
伝統舞踊 宮中舞踊の中でも最も古いもので、人の形状(處容)の仮面をつけて踊る舞です。重要無形文化財第39号に指定されています。 
サルプリ舞 (煞一舞) 朴銀英 伝統舞踊 民族儀式である「クッ」から派生した踊りで、悪いものを遠ざける踊りを舞台芸術化した作品です。「静・中・動」の調和の中から、浄化の意味を解いていきます。


出演
伝統音楽:
金海淑(キム・ヘスク:韓国芸術総合学校伝統芸術院音楽科教授)
尹虎世(ユン・ホセ:チャンゴ)、李智惠(イ・ジヘ:カヤグム)
尹亨煜(ユン・ヒョンウク:ピリ)、柳槿和(リュ・グンファ:テグム)
申鉉植(シン・ヒョンシク:アジェン)

伝統舞踊:
梁性玉 (ヤン・ソンオク:重要無形文化財第92号「太平舞」伝授者、
               韓国芸術総合学校伝統芸術院舞踊科教授) 
朴銀英 (パク・ウンヨン:重要無形文化財第40号鶴蓮花台合設舞履修者、
               韓国芸術総合学校伝統芸術院舞踊科教授) 
寪宋伊(ウィ・ソンイ), 李蕙先(イ・ヘソン)、李志明(イ・ジミョン)、金㥠凉(キム・ソリャン)、
李英恩(イ・ヨンウン) 以上、韓国芸術総合学校伝統芸術院舞踊科学生

8月19日(木)
第1部-座談会『ソウル国際舞踊コンクールの成果と未来』
進行:許栄一(ホ・ヨンイル)、葛西聖司


許栄一(ホ・ヨンイル)
ソウル国際舞踊コンクール執行委員長 

世界民族舞踊研究所所長 

韓国芸術総合学校舞踊院理論科教授

 

葛西聖司
NHKエグゼクティヴ・アナウンサー

「きらめき歌謡ライブ」「ラジオ深夜便」「ミュージックメモリー」などに出演


パネリスト : 石井かおる(東京ダンスシアター監督)、花柳寿美(東京大学教授)、五條珠實(五條流校長、東京芸術大学講師)、藤間恵都子(日本大学教授)

第2部-ソウル国際舞踊コンクール韓日中の入賞者による祝賀公演
題目 出演者 編成 作品解説
飛上 裵進鎬
(ペ・ジンホ)
民族舞踊 第6回民族舞踊部門ジュニア1位受賞
白い思い出、蝶になって 趙恩正
(チョ・ウンジョン)
民族舞踊 第6回民族舞踊部門ジュニア2位受賞
憤怒のことば 李善泰
(イ・ソンテ)
コンテンポラリー 第5回コンテンポラリーシニア1位受賞
Meseum douj you Tsukishiro 金子祐木 民族舞踊 第3回民族舞踊部門3位受賞
第4回民族舞踊部門3位受賞
The Doll named TOMIE
Blue Eyed Wolf MAGU
富士奈津子 民族舞踊 第3回民族舞踊部門2位受賞
シナウィ合奏 尹亨煜
(ユン・ヒョヌク)
柳槿和
(リュ・グンファ)
申鉉植
(シン・ヒョンシク)
尹虎世
(ユン・ホセ)
李智惠
(イ・ジヘ)
ピリ、テピョンソ

テグム

アジェン

チャンゴ

カヤグム

 
シナウィとはもともと巫俗儀式である「クッ」の伴奏音楽をさす言葉ですが、最近は舞台芸術の1つの形態を表すようになりました。シナウィの調べによる即興演奏を展開しきながら、合奏と独奏を繰り返すことにより音楽的生動感を作り出していきます。 
熱波舞 池咚咚 (中国) 民族舞踊 第7回民族舞踊部門シニア特別賞受賞
Orange in the field of wheat 林芳美 コンテンポラリー 第4回コンテンポラリー2位受賞
玉屋、水仙丹前 小圷快 民族舞踊 第5回民族舞踊部門シニア2位受賞
Memory of a lemon 水野多麻紀 コンテンポラリー 第6回コンテンポラリーシニア2位受賞
Tactics of the love 広川沙恵 コンテンポラリー 第6回コンテンポラリージュニア2位受賞


♧出演者紹介
金海淑(キム・ヘスク)

韓国芸術総合学校伝統芸術院音楽科教授

韓国散調学会会長
梁性玉 (ヤン・ソンオク)

韓国芸術総合学校伝統芸術院舞踊科教授

重要無形文化財第92号「太平舞」伝授者
朴銀英 (パク・ウンヨン)

韓国芸術総合学校伝統芸術院舞踊科教授

(社)宮中舞踊春鶯囀保存会理事長
尹虎世(ユン・ホセ)

現在、韓国芸術総合学校伝統芸術院音楽院講師
李智惠(イ・ジヘ)

現在、韓国国立国楽院創作楽団副主席奏者、韓国芸術総合学校伝統芸術院講師

重要無形文化財第46号ピリ正楽及び大吹打履修者
尹亨煜(ユン・ヒョンウク)

韓国国立国楽院正団員、韓国芸術総合学校伝統芸術院講師
申鉉植(シン・ヒョンシク)

現在、「プロジェクト・シナウィ」リーダー
柳槿和(リュ・グンファ)

現在、韓国国立国楽院創作楽団団員


ソウル国際文化交流会(Seoul International Cultural, 以下SICF)は、文化芸術の国際的な交流を通じて韓国文化芸術の発展を図り、芸術家の地位向上とマーケット拡大のために、2002年11月に創立され、以降同目的のために尽力してきました。
 主な文化事業の一環として、2004年から年に1回「ソウル国際舞踊コンクール」を開催し、今年まで7回を成功裏に開催してきました。有望な若い踊り手を発掘し、国際的な経験を積む機会を提供することはもちろん、世界の舞踊界のスターと、また審査員と共に一体となって未来の舞踊界をリードしていける人材を育成する土台を作ってきました。
 今後もSICFとソウル国際舞踊コンクールは、文化芸術と舞踊界の模範となり、中心となって舞踊と芸術を愛する全ての方々と1つになりながら更なる交流の場を提供していくなど、その役割を果たしていくことをお約束申し上げます。 


<観覧お申し込み要領>
■ 観覧を希望される方は韓国文化院ホームページの「イベント応募コーナー」からお申し込み下さい。(お申し込みはお一人様2名まで。)
■ 募集人員 :100名(8月18日)、100名(8月19日)
■ 申し込み締め切り : 2010年8月3日(火)
■ 尚、お申し込みが定員を超えた場合は抽選とさせていただきますので、予めご了承下さい。
(当選された方のみ、8月6日(金)までに確認書をメールでお送りします。)
■入場の際は、当選メールを提示するか、プリントアウトをして受付時にご提示ください。尚、お忘れになった場合はご入場出来ませんのでご注意下さい。
■お席は全席指定ですが、選択することはできません。
 受付順で任意にチケットをお渡しさせていただきます。座席の選択、変更、交換等はできませんので予めご了承ください。