今年で44回目を迎えた大韓民国観光写真公募展で大賞に輝いた『雲鳥楼の春』。韓国の伝統美を淡々ととらえたと評された
木蓮が艶やかな出で立ちを自慢気に披露している。大小のチャントク(陶製の瓶)が並ぶチャントクテ(甕置き場)よりも先に春の気配を感じているようだ。チャントクテと木蓮を中央に置いて四方を囲む瓦屋根はまるで額縁のよう。この韓屋(ハノク)は全羅南道(チョンラナムド)求礼郡(クレグン)の雲鳥楼(ウンジョル)だ。「雲中の鳥のように隠れ住む家」という意味をもち、朝鮮後期の両班(ヤンバン)家屋の特徴がよく現れている。
韓国の伝統美を淡々と収めたこの写真は、文化体育観光部と韓国観光公社が今月末26日に発表した第44回観光写真公募展で大賞を獲得した作品『雲鳥楼の春』だ。
今年で44回目を迎えたこの公募展は5つの中核キーワード「5K(K-Food, K-Wave, K-Spirit, K-Place, K-Style)」をテーマに、6月13日から30日までに開かれ、計8,334点の作品が出品された。
金賞を受賞した『華厳寺の紅梅』。全羅南道求礼郡、華厳寺の春の風景
金賞の文化体育観光長官賞は、全羅南道求礼郡の華厳寺(ファオムサ)の春の風景を披露した『華厳寺の紅梅』が獲得。
今年は特に平昌(ピョンチャン)冬季五輪部門の特別賞が新設され、大関嶺羊牧場(テグァンリョン・ヤンテモクチャン)の冬景色を写した『牧場の冬』が賞を獲得した。
銅賞を受賞した『牧場の冬』。大関嶺羊牧場の冬景色を捉えた
外国人部門特別賞『鷺梁津水産市場』
外国人部門特別賞には『鷺梁津水産市場(ノリャンジン・スサンシジャン)』の様子を捉えた中国人参加者の丁海笑(Ding Haixiao)さんの作品が選ばれた。銅賞受賞作『冬至(トンジ)のセアル(お団子)づくり』は、冬至の日にパッチュク(小豆粥)をつくるためにセアルを作っている様子を収めた。この他にも、『盤谷池(バンゴクチ)の春の風景』、『カササギの餌灯籠』など4点の受賞作は、ほとんどが韓国の美しい風景を写している。
今年受賞作に選ばれた9作は韓国観光公社のオンラインフォトギャラリー(http://gallery.visitkorea.or.kr)などいろんなチャンネルを通じて韓国観光を代表するイメージとして紹介される。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:韓国観光公社
翻訳:イ・スミン
arete@korea.kr
銅賞受賞作の『冬至(トンジ)のセアル(お団子)づくり』。釜山鎮区三光寺で冬至の日を前にパッチュク(小豆粥)をつくるためセアルを作っている様子
銀賞受賞作の『盤谷池の春の風景』。慶山北道慶山市の盤谷池で自転車ハイキングを楽しむ人たちの様子が鏡のような湖面に映り素敵な場面が演出された
銅賞受賞作の『カササギの餌灯籠』。白銀の雪に覆われた全羅南道和順郡、万淵寺の雪景色を背景に、枝に残った紅い柿の様子がユニーク
銀賞受賞作『雲門寺』は慶山北道清道郡、雲門寺を紹介
銅賞受賞作『風の島済州』。雨風の吹きすさぶ済州石文化公園の風景
https://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/International-Events/view?affairId=606&subId=609&articleId=140070
URL コピー